昨年の夏至の朝には、琵琶湖に居た。
その前日は、前橋のサンデールームさんで「夏至ノ前日」と題して、午後からライブがあり、終了後に琵琶湖を目指したのだった。
今年は、夏至当日に、サンデールームさんでの演奏が、昨日決まったのだ。
湯釜を中央に設置して、そこに神々を勧請する霜月神楽というスタイルが、信州の南信に存在している。これは、「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった神楽でもある。
そこに初めて行った時のことが忘れられない。その神楽は室内で行われるのだが、奉納としてご祝儀袋にお金を包んで受付で渡して、その神楽の場に入る。
ひとしきり、神楽を楽しんだ頃、休憩が入った。「さあさあ、みなさん座ってください。」と、その場に居合わせた人みんなで湯釜を中心に囲んで、ゴザを皆んなで敷いて、酒と秋刀魚の焼いたものや、おむすびから、山菜などが振る舞われたのだ。
その美味しかったことといったらなかった。
そして、腹ごしらえを済ませて、神楽は深夜まで続いていき、最後は、神楽で使ったお面を大切に箱に入れて、元あった場所へ背負って行く二人の方を見送るのだ。段々と神楽の場が元の状態に戻っていく感覚が寂しいような、氣持ちいいような不思議な感覚だったのを思い出す。
神楽そのものも素晴らしかったが、その場を氣持ち良く共有していく感覚のことを「神楽」と呼ぶのではないだろうかとも思った夜だった。
◎「神楽 咲ク 夏至」@サンデールーム
2021年6月21日(月・夏至)12時より開始!
[12時32分の夏至点をまたいでの演奏会にする予定]
通常のライブでは、入場料としていただいてますが、神楽の場を共に共有する試みとして、各自にお任せしますので、お祝いを包んでご参加ください。
終演後、各楽器の説明や、プチ体験もできる時間も作る予定!
その後、サンデールームさんの軽食の振る舞いありという嬉しい企画!!!
予約・問合せ/dragontone@gmail.com
もしくはサンデールーム店頭にて!