笛の師匠が今回から居ないことで、大きな喪失感はあるものの、残った神楽師が志を同じくして今回の春季例大祭に臨むことができた様に思う。
新しく始まる時は、何か大きなエネルギーが必要となる!!!
そんな意味も含め、神楽師を取り巻くサポーターが少しずつ増え、神楽師公認のインスタまで始まると言う、新たに発信していく体制が整い始めた第一回のお祭りとなった。
若手の高校1年の草吉と3年の亮太が、準備も率先して手伝ってくれ、祭りの場が整って行った。
宵祭りでは、久々となる「大蛇退治の舞」が上演され、闇に浮かぶ神楽殿は、小さな子どもの目にどんな風に言えていたのだろうか・・・
こんな幼い子も、いつか神楽殿に立つ日が来ることを願いつつ、神楽は淡々粛々と上演されていった。
個人的には、足名椎命(アシナツチノミコト)役での、長い台詞を飛ばさずに言えたことが収穫だった。
ありがたいことに、翌日の本祭りも氣持ち良く晴れて、祭り日和となった。
俺の朝一の仕事は、「天の岩戸開きの舞」の手力男命(タジカラオノミコト)を舞う時に使う笹を採ることだ。
鎮守の杜の入口に鎮座する鹿島神宮と香取神宮へお参りして、笹をいただいいて来るのである。この古の朱赤がなんとも言えない風格を醸し出している。
今回、自分の中で白翁の舞が、飛躍的に進展した。
白翁は、右手に半紙を折ったものを進む方向に向けてに持っている。今までは、頂点が二つになった三角だったが、タイミングよくも、師匠の和さんが、三方にお供えを乗せる時には、こうやって頂点を合わせて折るんだよ!と始まる前に教えてくれたことで、白翁の持つ半紙もこれに違いないと閃いて、その折り方で試みてみたら、まさにドンピシャ!!!
今まで感じた事のない、白翁本来の舞台清めのエネルギーと融合した感じがしたのは、大きな収穫だった。
神楽師ギリギリの人数となり、みんなで協力しつつ幕を進め、天照大神役は6歳の最年少の今坐がやってくれ、神楽師一同感謝でありました。
やはり、子どもが天照大神役になると、神々しさのレベルが違ってくるのが不思議だ。
稲荷山種蒔きの舞でのえさ公コンビも、だいぶ馴染んできた様に感じる。
これから、神楽が熱くなりそうな予感である!!!
次の秋季例大祭は、10月の15日に近い土日となる予定なので、ご興味ある方は是非!!!