Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

螺旋のグルーブ -神楽ノ音-

ソロライブをする時には、特にその音のイメージが湧いて来ることを大切にしている。

 

無理に決めるよりも、今までの経験上、自然な流れに任せるのが一番良いみたいなのである。内容的には、ほぼ決まってはいて、昨今開催されにくい「祭り」本来の意味に焦点を当てて、それを自分なりの内容で再構成してみたいと思っていたところ、一昨日、糸魚川へ行った時、満天の星空からイメージが降ってきたのである。

 

それは、夜更けに幻想的な月が山から顔を出した時だった。

 

日本人が本来持っている、自然への畏敬の念や自然観、身体感覚、調和や融合する精神性が、ある時間軸において、開花していく行為が「神楽」なのではないだろうか。そんな「神楽ノ音」を追い求めてみたい!

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◎螺旋のグルーブ  Gaishi Ishizaka Solo -神楽ノ音-

2020年9月8日(火)開場 18:30 開演 19:00

会場:本所地域プラザ BIG SHIP 4Fホール

東京都墨田区本所1−13−4

4,000円(要予約・30名限定)

問合せ・予約 ishizakagaishi@gmail.com

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その日は、海岸にテントを張って寝たので、常に月の光に包まれた状態。そんな中で目が覚めたら、これまた月をバックに朝の空色の中、二匹の龍が飛翔している様な雲。

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この素晴らしく気持ち良い朝の光景は、一体なんなんだろうか!?と思ってしまうほどに、その場に居られた事に感謝でありました。

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星降る月夜から始まり、この朝の気持ち良さの流れは、大自然からのギフトの様に感じてしまった。

ここ最近、日常の小さな出来事に対しても繊細に感じる感覚が開花してきている印象があり、そこに来て、先日セッションした近藤等則さんから貸していただいた、スンダのゴングも今回のライブには登場させてみたいという思いもあるのだ。

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9月8日にライブをするということは決まっていたのだが、決まらないことには動けないので、お盆というこの時期から告知をはじめるのも、ひとつの流れなのかもしれないと思っております。

 

そして、個人的にはライブ配信はやらないでいいかな!と思っていたところだったのだが、スタッフ陣が、着々と準備を整えて、今回のライブからやってみることになったのも、凄いことだと思っております。打楽器なので、音圧の問題やもろもろあるとは思いますが、ここはひとまず、新たな事にも挑戦していきたいと思っております。

 

ライブ配信の方法や料金設定などは、今後ブログにてお知らせしていきますので、ご興味ある方は、是非チェックしてみください。

 

このご時世の火曜日の夜ですが、使用条件、注意事項等、配慮して開催いたしますので、会場にお越し頂ける方は、是非!!!

地に這うということ

昨日は、空に舞うアゲハチョウに目を奪われた。なんだか分からないが、無条件に「おー!!!いいもん見たなぁ!!!」と思ってしまう。

はじめは、二羽だったのだが、次に現れた時には三羽になっていて、これまたビックリだった。

一羽の蝶の羽ばたきが、空気の動きを作り、それが地球上の気象にさえ影響を与える可能性があるという話を、昔、映画で見たことがある。

その理論からしたら、この三羽の求愛の羽ばたきは、きっと大きな変化を引き起こす前兆かもしれないなぁ、などと夢想しながら空を見上げていた。

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そして、今朝は何故か生物よりも植物観に目が行く。
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しかし、そんなゆったりした気持ちが、一氣に大興奮状態へ突入したのだ!!!

他の方にしてみたら、大した事ではないが、種から育った地這い胡瓜に、大きな胡瓜がなっていたのだ!!!
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それも、一つではなく何個もできていた。
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別の所では、胡瓜トライアングルも出現して、興奮は絶頂へ!!!
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実は、野菜の中で一番好きなのが、この胡瓜。

今までは、相模半白胡瓜という品種が採れていたのだが、これがそろそろ終わりの時期にさしかかっていたところに、この地這い胡瓜の収穫は、大興奮である。

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目に見えない葉っぱの下で、密かに育つという習性も、なんだか好感が持てるし、種から育って実をつけてくれたのも、本当に嬉しい。

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彼らは、こんな感じに葉っぱ下で成長していくようで、人の目線からは想像できない、地を這うエネルギーが凝縮されているのではないか!?と思っております。

朝の挨拶

朝、畑に行くと、小さな里芋の葉に蓄えられている水滴に目が行く。これが、ほぼ同じ量で煌めいている。

この水滴に挨拶をして、畑の散策が始まるのである。

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生き物たちと呼応するひと時!と言えば聞こえはいいが、収穫できる野菜は、たまに胡瓜、そして、トマトが4日に一度位だろうか。
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もうしばらくすると、上手いこと成長をとげている、地這い胡瓜のが4本ほどあるので、良い感じにとれるのではないか!?と狙っている。

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紅色の虫に目が行く。あえて目立つこの色をしているのが不思議で、羽まで虹色系で素敵だった。ナウシカに出てくるましみたいで、じっくり見入ってしまった。
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久しぶりに見た、大きなショウリョウバッタは、なかなかの迫力で、子どもの頃は、こんなのを追い回していたなぁ、と思ったが、大人になっても昆虫は、興味深いもんである。
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普段は気にしない、胡瓜の蔓の造形がやけに美しく見える。

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渦巻く様子や螺旋は、やはり自然の摂理にかなっているんだと、畑の小宇宙に思うのでありました。
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スンダのゴングがやってきた・・・

若い頃、何度となく見に行っていたので、7月31日、8月1日の両日は、岩手県早池峰神社例大祭が開催されるということで、不思議と覚えている。

今年は、早池峰神社例大祭でさえも、神事のみで、神楽は上演されないらしい。

 

そんな7月31日は、ここ最近では一番動き回った氣がする。

朝一からは、練馬区の保育園で子どもたちに荒馬の踊りを教えて、その後、港区の幼稚園と保育園へ、ワークショップの打ち合わせのはしご。

今の段階では、8月の下旬あたりから動きが出てきそうな感じだ。

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そして、その後は、なんと登戸の近藤さんのスタジオに。。。

先日のライブの後、近藤さんの持っているゴングを使ってみないか!?というお話しをいただいたのだ。金属打楽器は、大好き過ぎるので、「それは、もう是非!!!」

という事で、スタジオにお邪魔させてもらったのだった。

今後の素敵な構想の話も膨らんで、絶妙なタイミングで出会えたことに、本当に音楽の神様に心より感謝である。

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近藤さんの友人の家に預かってもらっていたので、長いこと使われていない雰囲気のゴングたち。。。

昨日8月1日は、強い太陽が照りつける猛暑日だったので、河原に持っていって、水洗いを試みてみたのである。

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埃をかぶっていたゴングが、水洗いして、まさに水々しく見える!!!

作られる過程でできる槌跡というのだろうか、叩き出してできる金属の凹凸が、なんともたまらない表情である。
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暑過ぎてしかたないが、なんだか楽しくて、ワクワクする時間だ。
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彼らの出身地は、西ジャワのスンダということだ。近藤さんの友人の音楽家たちを呼んだ時に、持って帰りたくないからということで、近藤さんが譲り受けたんだとか。現地の方から近藤さんへ渡り、そして俺に。
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今後の音のバリエーションを予感させるゴングたちが、早池峰神社例大祭の日にやって来たという事だ!!!

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夜空を見上げれば、何匹もの龍が月のまわりに集まって来たような光景。。。

これから、また何か新しいはじまりを予感させるゴングたちと夜空だ。

Beyond Corona 無事に開催できました!

近藤さんをお迎えしての、即興セッションを思いついてしまってからは、あっという間の出来事だったように感じる。

桐生市有鄰館を使う方が、7月は誰もいない!!!???

というのを聞いてしまい、有鄰館をホームにしている自分としては、そんな時だからこそ巨大なエネルギーをここに渦巻かせたい!!!と思ってしまったのだ。

そして、すぐに近藤さんに来て欲しい!と閃いたのだった。

まずはじめに、スタッフ陣に相談してみたら、日程は大丈夫とのことで、一氣に話をつめていったのだ。

絶対にワクワクするし、自分を含めたスタッフのみんなの経験としては勿論のこと、この桐生という場所にとっても、本当に刺激的なものになるはず!!!という思いから走り出した企画だったのだ。

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掃き掃除をしてみると、しばらく使っていなかった煉瓦蔵の床には、埃と小さな煉瓦の破片の様なものが随分多く集められた。しばらく使わないと、これほどゴミが出るんだなあと、みんなでビックリしたのだった。

普段も勿論、出来る限り丁寧な空間創りを心がけているのではあるが、今回は、近藤さんが来ることと、コロナ対策のこともあり、入念に準備を進めていく。
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近藤さんのエレクトリック・トランペットと対峙するので、神楽太鼓にもマイクを立てることになり、近藤さんが来る前に、その音の臨場感や響きをしっかりと確認していく。

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近藤さんが会場には入られた瞬間、スタッフ陣に、ピーンッとした緊張感が走る。。。

世界で活躍している近藤さんからすれば、どんな事もすぐに見抜いてしまうわけで、準備段階では、スタッフ陣は、大人になって、これほど背筋が伸びることがあるのか!?というほどの緊張感だったような・・・。

そして、印象的だったのは、近藤さんが言われていた、「気持ち良い音!」ということだ。最初は、角ばっていた音が、あっという間に心地良い音の響きとなり、音圧もギリギリのラインで心地良く鳴るポイントが決まっていった。

通常のイベントでの音響は、安全策として、鳴らし過ぎないようにしているようだが、今回は、音響の金子さんが、ギリギリのところを探ってくれて、本番の音圧も本当に、心地良くスリリングなものだった。
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以下の動画は、石原ミチさんの写真で、当日の冒頭部分をご紹介しておきたい。

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セッションしてみて感じたのは、近藤さんの音は、もの凄く深く浸透し、とても丁寧で繊細な音作りなんだなあという印象だった。

これは、なかなかできることでないし、きっと「地球を吹く」というシリーズで世界各地の聖地や大自然でこのエレクトリックトランペットの響きを体感してきたからだと思う。人へ対してということだけではなく、地球へ向けた意識と音というスケール感がもたらす、今だから聴ける音なのだと思うのだ。
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しかし、楽しかった!!!

時空を越えるというのは、こんな感覚なのかもしれない。近藤さんと音を合わせたことで、別の次元へ音の旅行をして来た感じさえしてしまったのだ。

音楽の力というのは、本当に奥が深いなあと、しみじみ感じたライブとなりました。

近藤さん、どうもありがとうございました!!!

また、是非とも、ご一緒したいと思ってますので、よろしくお願いいたします。
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こちらは、スタッフの中田円くんの編集で、ひとまず終了報告の映像です!

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翌日は、近藤さんを梅田の桐生川源流方面へお連れしてプチ森林浴となりました。
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近藤さんから、「石坂さんの仲間は、本当に気持ち良い人しかいないよね!」と言っていただけたのが、自分としても一番大切にしていることなので、本当に嬉しいかったなあ。

梅田の空も晴れ晴れとしておりました。

さて、梅雨明けはいつになるんだろうか・・・

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本日開催!!!Beyond Corona/近藤等則×石坂亥士

有鄰館の楠の木は、いつもと変わらず「デーンッ」とそこに立っている。

そして、昨日から仕込みが始まり、会場の雰囲気がどんどん整ってきている。

有鄰館の煉瓦蔵での自粛明け初めてのイベントとなるのが、今回の即興セッション!!!

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久しぶりに、この蔵に空気が流れ始めたのがとても嬉しい。

通常の会場と違って、スペースだけあり、掃除から始まり舞台の位置や使い方は、自分たちで決めていく。

煉瓦蔵が、次第に呼吸を始めた感覚を受けた。

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人が集まって、何かを創造していく事は、とても必要なことだと、改めて思う。

清々しい気持ちを持って関わってくれるメンバーのこの空気感が、今夜の音へと反映されると思うのだ。

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当日券も用意できますので、スタッフ一同ご来場をお待ちしております。

本日25日(土)18:30開場、19:00開演!!!

桐生市有鄰館煉瓦蔵/群馬県桐生市本町2-6-32

当日券 5,000円

※小学生以下無料

 

 

音の中に生きる

先日、畑で視線を感じるなあ、と思ったら、ここに居た一匹。

思考の入らないその佇まいが素晴らしかった。

近藤さんも、自分も、音の中に生きている。

梅雨の明けきらない、この感じは、逆に音には良いのかもしれないとも思える。

この蛙のような雰囲気に、耳を澄まして欲しいと思っております。

近藤さん曰く、「耳を澄ませば、心も澄む!」

 

無意識のうちに、身体や心が小さく縮こまっている様に感じる昨今の現状。音楽の力は、無限の可能性を秘めていると信じています。

信じ続けて走り続けるふたりの音の目撃者に、是非ともなっていただきたい!!!

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近藤等則×石坂亥士/即興セッション!!!

2020年7月25日(土)開場:18:30 開演 19:00

会場:桐生市有鄰館煉瓦蔵/群馬県桐生市本町2−6−32

前売り予約/4,000円 当日券/5,000円

※小学生以下無料

問合せ・予約/ishizakagaishi@gmail.com

お名前、連絡先を明記の上、お申し込みください。ご予約完了の返信メールにてご予約完了とさせていただきます。

前売り予約は、本日24日までの申し込みとなりますので、ご了承ください。

当日券の設定もしていますが、コロナ対策として、入場者100名までという規制があり、予約状況によりますが、当日券が出せない場合もあることをご了承ください。