Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

デリカスペースギアをいただく!!!

立春を過ぎ、昨日の誕生日を迎え、いよいよ年男感全開という流れとなっております。

クラフトマスターから、誕生日プレゼントに、愛車でもあるデリカスペースギアのミニチュアをいただいた!!!

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良い感じに特徴がとらえられており、本日のこの雪景色にピッタリなので、新雪の斜面に持ち込んでみたのだ!!!
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さすがミニバン史上最強と言われるデリカスペースギア!!!雪の斜面もなんのそのである。

後部座席には、なんと神楽太鼓が鎮座しているではないか!!!

窓ガラスは、セロファンだろうか、良い感じにやれていてなかなか四駆の魅力を感じさせる車体である。おそらく45度以上あるであろう、凄まじ傾斜も余裕のクリアだった。
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デリカスペースギアには、雪がよく似合うもんである。車体の下には、亥の文字も・・・。

デリカスペースギア、ここに極まれり!!!笑、でありました。

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今年、とてもワクワクしている公演があるのだ!!!

昨年の秋、KING OF OPUSの仲君が、ニューアルバムをリリースしたので、FM桐生のSpiral Grooveでセッションをする事ができた。

仲君とは、以前に何度かセッションしたこともあり、その時もとても良い感じだったのだが・・・。

昨年の秋のセッションは、あり得ないほどにお互いにワクワクするものとなったのだった。

これは、今後もやりたいよね!!!と話していたのだった。

以下の写真は、スタジオセッションの時に、石原ミチさんが撮ってくれたもの。

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そして、2019年2月24日(日)に、それがアーツ前橋で実現することになったのだ。以下の展覧会の期間に同会場で行われるとのこと。

www.artsmaebashi.jp

 

特別公演「KING OF OPUS feat 石坂亥士 ライブパフォーマンス」

「闇に刻む光」展にインスパイアされて「KING OF OPUS feat 石坂亥士 ライブパフォーマンス」を開催します。KING OF OPUSのエレクトリック・エキゾ・ダブという唯一無二の音楽ジャンルに石坂亥士による世界各国の楽器演奏が加わり、類い稀なる演奏が披露されます。

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日時:2019年2月24日(日) 13:30ー14:30
会場:アーツ前橋 ギャラリー2
参加費:無料(要展覧会観覧料・500円)

 

スタジオセッションの音源を仲君がSoundCloudにアップしてくれているので、ご参考まで!!!

soundcloud.com

soundcloud.com

 

立春大吉2019ソロライブ無事に

節分の2月3日は、会場の有鄰館煉瓦蔵の掃除を甥っ子と二人でしてきた。なにはともあれ、掃き清めるとはよく言うが、掃除は大切なことだと思うのである。

自分たちの演奏する場所を自ら掃除できることは、なかなか難しい昨今、この作業は本当にありがたいことだと思えるのである。

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立春の早朝は、甥っ子の草吉連れて赤城神社に御神水をいただきに行ってきた。向かう道中雨が降りはじめたのだったが、神社に着くと止んでいた。そして、お参りしてお水をいただいて車に戻ってくると、また雨がポツポツと落ちてきた。

すごいタイミングだったなぁと、2人で顔見合わせて、赤城神社を後にすると、気持ちの良い風がビューッと吹きはじめたのたった。

ラッキーなことに帰り道で、日の出も見ることができて、幸先の良い立春の日の始まりとなったのだった。

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そして、今年も、立春大吉ソロライブを無事に迎えることができました。ご来場いただいたみなさん、スタッフのみんな、有鄰館に心から感謝であります。

今回は新たな助っ人、カメラマンの石原ミチさんが駆けつけてくれ、準備から本番までの一部始終を記録してくれたので、この投稿での写真は、彼女の写真を使わせていただきます。

コラージュ部分は、俺の独断と偏見で組み合わせてあります。

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立春から春分に吹く強風を春一番と呼ぶんだとか・・・。とすれば、開演を目前にしてやって来たこの強風が、春一番ということだ。

結構吹いてるなあ、と思っていたら、開場するあたりから祝福されるが如きの強風が吹き始めた。

きっと余計なものを吹き飛ばしてくれていたに違いない。

風は個人的に吉兆でもあり、今日は良い時間になる!と確信できた瞬間でもあった。

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ライブというものは、支えてくれるスタッフの創り出す雰囲気というので、ほぼ決まるというのが持論であり、会場に着いた時から、「ライブはもう始まっているのである!」。とにかく音も目には見えないが、会場空気もまた見えないわけだ。

現在のスタッフは、そんな意味において少数精鋭の信頼できるメンバーなのである。

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即席の祭壇には、富士山の溶岩石を中心に、中央構造線上のあるポイントでいただいた石、母が拾って来たカナディアンロッキーの石を配置し、バリの聖なる鐘のグンタ、その下に敷いているのは、バリの山奥の村で織られている貴重な布だ。

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バリのこの巨大ゴングは、神様が宿ると言われている。まさに神々しい輝きを放っていた。冒頭シーンでは、小さな乱入者が現れ、このゴングを叩いていたのにはビックリしたが、それもまた面白い出来事であるわけである。

小さい子には、大人には見えないものが見えるというが、このゴングに何か見えていたのかもしれないなあ、と想像力をふくらませる楽しさをもらえたのだった。

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草吉の大銅鑼とゲタベラのセッションは、この煉瓦蔵だからこその残響の長さがもの凄く効果的で、ゲタベラの超高音が本当に気持ち良く決まる程に響き渡る。好みはあるだろうが、個人的に大好きな世界だ。

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小さな乱入者と同じ頃から民族楽器に親しみつつ、現在4年生の甥っ子は、なかなかのインプロバイザーに育ちつつある。この後、演奏を終えて、絶妙なタイミングでその場を去っていった。
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裏方ありきのライブであるわけで、照明も共演者と言ってよいほどに会場の雰囲気を創り出してくれる。その包み込んでもらいながらの演奏は、とても安心感があり心地良くもあるわけなのだ。

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終演後に、一人一人にお札を渡す。これがとても良いひと時でもある。その間に、楽器を触ったりして、春祭りの様な和やかな雰囲気で、みなさんその場を満喫してくれている。

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打ち上げは、「おちっ。」。店主のおち君が、先に準備をして、ライブにも来てくれて、定休日にも関わらず、お店を開けてくれて、みんなで乾杯!!!!

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風にたなびく立春大吉の布が、「また来年!!!」と言っている様な感じがした。

来年もまた、立春大吉ソロライブでお会いできるのを、スタッフ一同、楽しみにしております!

 

3月は、リスキーな公演から始まる!!!

Abe"M"ARIAさんの踊りを初めて見た時の衝撃は、今でも忘れられない!!!

その唯一無二なスタイルは、キレッキレッの動きと破壊的な音が絶妙に合っていて、万人が好むスタイルではないが、好きな人は最高に好き!!!という表現者である。

 

そんな彼女が故郷の群馬に戻ってきての、一周年ということなのか、なんなのか?はさておき、非常に興味深い公演を開催する!というので、参加することになった次第。

普段の自分の公演スタイルではあり得ない内容になるんだろうなあ、と楽しみな会なのであります。

とにかく刺激ある時間となることでしょう。

・・・以下の詳細は、イベントページよりの転写となります・・・

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前振り、長いです。イベント詳細は下にあります(笑)

2018.3/3。Abeは住み慣れた東京から30数年ぶりにグンマに戻ったのでした。今思うとほんとにうっかりしてました。。

親とのちょうどいい距離、実家隣の一軒家を安く借りられたのはいいのですが、住んでみたら家財道具は残ってるは、あちこちガタがきてるは...。んな家をほぼ引きこもり状態で雑リフォームしてるうちに季節は移り変わり、初夏となってました。。その間チャリ(3段変速←グンマあるある)で何度ホームセンターに通ったことか。グンマの空っ風は時に殺人的。チャリ立ちこぎしながら風に向って「この、クソグンマー!」といつも心の中で叫んでいたらある日ついに爆発し、横断歩道の真ん中で「こぉの、クソグンマーーー!!!!!」と実際に叫んでしまいました。鉄板ネタの誕生です(笑)
そしてリフォームの勢いで2階を妙なスペースにしたのですが(55decibel)、田舎っつーことで需要がなく、もっぱら飲み会に使ってます。レンタルしますよ〜 (笑)

ほんとに東京は合理的で便利なとこです。こっちでは稽古場確保するのも一苦労でしたが、なんとか稽古ペースを維持し、秋には前橋での公演も実現しました。
そして、ネコ好きあるある〜。同じく秋に子ネコを拾ってしまい、東京から連れてきた先住ネコとの2ニャンになった我が家。広い家を毎日上へ下への大騒ぎしてるのを見ると、こっちに越してきて良かったなあ、と思うのでした。それ以外は今んとこそうでもないけどねー。以上!(笑)

んな郷土愛もへったくれもないAbeもグンマに引っ越して1年!っつーことで何かやったろやないか〜い、と
「超個人的グンマDeath祭」なるものを企画しました。歌って、踊って、ドンジャラホイ!なオレによるオレ祭です。この1年でご一緒した方々も参加してくれます。皆さまどうぞ遊びにいらしてください。

3月3日はグンマDeath祭の日ー、ってことでよろしくDeath!

「超個人的グンマDeath祭」
2019.3/3(日) 17:30開演(開場は30分前)
◆19:30終了予定、途中休憩あり

会場 / 前橋市芸術文化れんが蔵
前橋市三河町1-16-27
http://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi/230/263/265/p015132_d/img/001.jpg


出演 / 石坂亥士 塩島光弘 山賀ざくろ 岡田智代 政岡由衣子 ラブリー恩田 Abe"M"ARIA
音響 / 落合壜
協力 / 新井隆人 カメノヒロユキ

料金 / 予約 ¥2000 当日 ¥2500
学生割引(大学生以下)上記より¥500引き
ペア割引(予約のみ)2名で¥3500

予約・問い合わせ /
GAJIGAJIMANIA(ガジガジマニア)
TEL. 027 888 0253
MAIL. gajimani@k00.itscom.net

◆出演者プロフィール、追加情報等は随時こちらにアップしていきます。引き続きチェックしてください。よろしくDeath!

facebookのイベントページはこちら↓↓↓↓↓

「超個人的グンマDeath祭」

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今回は、自分でも何をするか未だ不明なのだが、ざくろさんやラブリー恩田さんがサングラスかけたプロフィール写真なので、俺も通常とは違うものを作ってみた。

先日のBlue Note Tokyoでのトニー・アレンもサングラスをかけていたので、3月3日は、サングラス着用か・・・!?と、はっちゃけていきたいところDeath!
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立春に向けて常葉工房を訪ねる!

昨日は、常葉工房の青木さんの所で、立春大吉ソロライブの時に皆さんに渡す、お札の和紙漉きに挑戦してきた。

初めての体験は、とても興味深いものだった!!!

和紙の材料となるコウゾが、白い繊維状になっているものを水に溶かしていく。そして、驚いたのは、トロロアオイの根っこを水に浸けてあるものだ!

これ程までに粘り気がでるのか!!!と言うほど、名前の如きトロロのような状態。

これを適量コウゾが溶けた所に入れていく。

その水を攪拌していく時に、ポイントになるのが水の音だと言うのだ。トロロアオイの効果が得られて、良い分量バランスの時には、やはり良い音がすると言う話だった。

青木さんが、掻き回すと、通常の水では出ない、なんとも気持ち良い余韻がある感じのチャプチャプ音が鳴り始めた。

青木さん曰く、「トロロアオイが効いてる!」というのも、なんだか良い響きだった。

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白濁した液体から、目に見えて紙の形状になってくると、なにやらワクワク感が加速していくのだ!

紙を漉くのは寒い時期がいいと言うが、群馬の空っ風は、慣れても寒いもんである。

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雪の予報が的中して、朝起きると少し雪が残っていた。

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裏山に様子を見にいってみる。途中には、現代アートのような老人用の朽ちかけた手押し車が目にとまる。雪が降ったことで、そんな風に見えるのも面白いもんである。
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この薄い雪化粧したアスファルトに残っていると、犬の足跡が、やけに絵になってしまうのが不思議だ。

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昨日の成果の和紙達は、屋外で乾燥させていたので、朝は雪で覆われていたという話で、「寒仕込みの和紙だね!」と青木さんは、笑っていた。

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そして、最高のお札用の和紙が出来上がったのだ!!!

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やけに無骨な和紙が、また良い雰囲気を醸し出している。

この和紙に見合った演奏をしなければである。

立春の朝、この和紙のお札に書くのが待ち遠しい!!!

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常葉工房 

http://www.page.sannet.ne.jp/tokoha/

 

 

 

 

荒馬→トニー・アレン@Blue Note Tokyo

昨日は、なかなか振り幅の広い一日だった!

午前中は、練馬区の保育園で子どもたちに荒馬を教えて、卒園式で踊る構成などを先生と考えていた。

年間を通じて教えに行っているので、この保育園には、子どもたちは勿論、先生方にも荒馬の楽しさが浸透してきているように感じる。

子どもたちの姿はNGなので、子どもたちの使う荒馬を撮ってきた。この頭の形は、いろいろな系統のものが出回っていて、この頭の形は、そこそこ使いやすい部類に入るが、首がもう少し短い方がいいという感じがする。

今のところ、手前味噌になってしまうが、俺が作った型が一番使いやすいと思えてしまう。

実際に自分が踊っているので、大きさと首の角度のバランス等々、なかなか使いやすいのである。

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午後は、以前教えに行った保育園の子どもたちが、Tシャツを染めてくれているというので、顔を見に寄って踊りを見せてもらった。

とにかく荒馬を楽しんで踊る子どもたちの姿が、最高だった。

そして、素晴らしく素敵なTシャツをプレゼントしてくれたのだ!!!

藍染めで、模様を年長の子どもたちが、一人一つ作ってくれた様で、本当に嬉しいプレゼントをもらってしまったのだった。

これから、これを着るたびにこのクラスの子どもたちのことを思い出してしまうなあ。

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夜は、表参道のBlue Note Tokyoに!!!

大好きなドラマー、トニー・アレンのバンドのライブである!!!!

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表参道は、非常に居心地の悪い場所だった。あまり自分に馴染みのないブランドのビルが立ち並んでいる。

少し歩くと、Blue Note Tokyoが出現。。。

表にはトニー・アレンの写真が掲示され、雰囲気ありありで、気分も盛り上がってくる。

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トニー・アレンは、アフロビートの創始者フェラ・クティのバンドのドラマーとして活躍した方で、ある意味アフロビートそのものと言っていいのではないかと思えるほどだ。

彼のアルバムは、全部ではないにしろ、ソロ名義のものはだいたい持っていると言えるほど、大好きなドラマーなのだ!

音でしか知らない、トニー・アレンを実際に見られるというのは、相当に興奮する出来事なのでありました。

 齢78歳の、そのドラミングは、まさに静寂という言葉がピッタリで、錯綜しながら小気味良く刻まれるハイハットと、スネアの中に、バスドラの鼓動の様に連なる低音が、もの凄く気持ち良く入ってくる。身体は常に正中線がぶれずに、ハイハットから別のシンバルへの手さばきは、まるで武術のようで、素晴らしく美しい。

ドラムを「叩く」というのではなく、「鳴らす」という表現がしっくりくる感じがした。

やはり、実際に見て聴いて体験するもんだなあ、としみじみ感じ入った素晴らしい夜でありました。

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親子ワークショップ@前橋から都内の保育園ワークショップへ

2019年初となる、親子ワークショップが20日に開催された。

昨年の秋から、ダンサーの山賀ざくろさんと一緒に月一で始まったわけだが、流動的でありつつも、少しずつ参加してくれる方が増えてきている。

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ざくろさんとふたりでナビゲートしていくので、非常に参加しやすい内容なのも、リピーター含め参加者が増えている一因なんだろうなあ、と思う。
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親子だけでは体験できない、不特定多数の他者との関わりが生み出す、興味深い空間なのかもしれない。

挨拶もなく、なんとなく始まって、毎回違う流れが起きて、終わる。とてもシンプルで楽しい時間でもあるのである。

小さな子たちが、楽器の持つ質感や音を、直接確かめることができるのは、とても楽しいんだと思うのです。そして、動く!!!まあ、みんなで遊んでいるようなもんかもしれない・・・が。

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最後には、一応挨拶するのだが、少年は何故か空飛ぶポーズをとっていたのが印象的で、それぞれの子の個性がいろいろと見えて、とても面白く、学校と真逆に、それぞれの個性を開放してくれる方がとても面白いのである。

 

そして、「こんなワークショップを通して、自分たちと一緒に楽しめる仲間が増えたらいいよね!」とざくろさんとは話しているので、今後も、月一で開催していく方向であります。

来月以降の予定→2月17日(日)、3月16日(土)、4月20日(土)。

詳細は、以下リンクのブログにて!!!

◎打楽器たたいて、ダンスして、カラダで遊ぼう!

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そして、彼ら(楽器たち)の旅は続き、昨日は、芸術家と子どもたちがコーディネートする都内の保育園でのワークショップだった。

毎回、楽器を配置するのが、結構面白かったりする。

その場との相性や、それぞれの楽器の微妙な存在感の違いと見え方などで決めていく。

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以前は、バラフォンの上に鳴り物系の小さい楽器類を置いていたのだが、最近は、少し自分の感覚が変化してきているようで、わりと最前列に小物系を置く事が多い。そんな自分の変化も面白いもんなのである。
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とにかく、何かが始まりそうな雰囲気を作るのがポイントだと思ってセッティングしておる。

やはり、顔あるがスリットドラム(木製の切り込みのある打楽器)の存在感は、半端じゃない!

次いで、バリ島のガムランで使われる、リズムをキープするチェンチェン!亀の背中にシンバルが複数付いていて、演奏の仕方によっては、その造形からは、想像しにくい位、強烈な音が出るのだ。そして、アジアの宇宙観にある、聖なる生き物の亀をモチーフにしたという、なかなか聖なる楽器なのである!!!


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ニシキヘビの皮を張ったかわいい太鼓。お土産品っぽくてチープなのだが、結構使えるヤツなのだ。

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打楽器が多いのだが、今回はシンギングボウルも追加してみた。子どもには使いにくいものだが、摩擦した振動が共振して音が増幅していく。聞き耳を立てると相当な低音が鳴っているのだ。

このシンギングボウルは、チベットやネパールで使われる法具だ。7メタルと言って、7つの金属から出来ている。

そして、それぞれの金属が、宇宙の惑星と対応しているという、なんとも壮大な法具なのである。なので、その音は宇宙の音とも言えるのだ。

金(太陽)、銀(月)、水銀(水星)、銅(火星)、鉄(金星)、錫(木星)、鉛(土星)、真鍮(地球)、と配合の割合はそれぞれだろうが、7つの金属が融合されてひとつの楽器になっているというのは、個人的に非常に興味深いと思っているのである。
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年中の子どもたちがホールで待っていて、俺が子どもたちの後から演奏しながら入場する。盛り上がりつつも、泣き出す子も出る、少々のカオス状態がしばし続く。。。

これが、良いのである。泣いた子も途中からは楽しく参加していたし、担任の先生も積極的に参加してくれて、もの凄く楽しいカオス状態が盛り上がっていく。

俺が音のベースを作って、その中でみんなが遊ぶ感じで展開していると、俺の叩いているジンベをやりたい!という子どもがやって来て、交代して!と言う。

最近は、こんな時にすぐに、その子と交代してしまうことにしている。一瞬にして会場を包んでいた音は無くなる。。。。が、しかし、次の何かが生まれるきかっけとなるのである。

保育園や幼稚園でのワークショップでは、そんなスリリングなやりとりが、面白くて仕方がないのである。

60分〜90分という予定で始まったワークショップは、90分では終わらず、子どもたちのエネルギーは加速していったのだった。