前回蓮の記事を書いたら、「蓮の蕾が開く時、音がしますよ!」という情報を提供してくれた方が現れた!!!
そぉーかぁー!という事で、8月は、連日蓮畑に通っていた。が、未だ音は聞こえていない・・・・
しかし、この未明の時間帯に感覚を研ぎ澄ましつつも、ゆったり蓮畑に佇んでいるのは、とても意味のある時間だった氣がする。
シンギングボウルとグンタを持って、人気のない未明の暗闇の蓮畑で、音を響かせてみた。
音が、蓮畑にジワジワと浸透していく。適度な湿度と闇が、より音をリアルに空間に伝えているようにも感じ取れる。闇という文字は、門の中に音と書かれているだけに、音との関係が深いんだろうなあ、と。
やはり3時台に行くと、まだ暗闇で日の出前の何かが凝縮するような感覚もある。
そして、ある一瞬、「シーン・・・」とする瞬間があり、とても興味深かった。
咲き切った蓮の花弁をいただき、シンギングボウルも嬉しそうだ。
花と楽器の取り合わせにバリ島での感覚を思い出す。バリ島の文化が、自然に自分の感覚の中にあることに感謝である。
自然の造形は、花が散っていく姿も、葉が朽ちていく姿も絶妙なバランスで美しく目に映るもんだなぁ、と感心してしまう、蓮畑通いの日々でありました。
そんな中、地元では桐生八木節まつりがあり、友人の高峯一家が大活躍しておりました。娘、息子、奥さんが音頭、高峯君は、鉦!!!
なかなか居ない八木節一家の熱い祭りを堪能し、汗だくで帰ってきたのでした。
8月9日は、四谷のエイトスターダイヤモンドの木曜会での演奏で、うさぶろうさんのお話から、演奏への流れで、初めてとなる音楽家の岡野弘幹さんとの音合わせとなり、KNOBさんと3人で即興セッション!!!
ざっくりとした流れだけ打ち合わせしてから始めて、「よし!打ち合わせ通りやったぜ!」と思っていたら、冒頭から、全然違う事をしていたらしく、申し訳なかったが、それはそれで良い感じの流れとなり、結果オーライということに!!!
3人でのセッションは、それぞれの役割をお互いに理解しているかの如く、絶妙な間合いで展開していった。KNOBさんと二人では創れない、三人ならではのバランスでの世界観が気持ちよい、とても楽しいセッションとなりました。
そして、このメンバーで9月のイギリスツアーに行くので、これからとても楽しみであります。
岡野さんは、世界の楽器にも詳しくて、メキシコの風の音の出る笛も持っていて、「これはデスフルートという名前なんだよ!」と教えてくれた。
俺も、お土産品のその笛をメキシコで手に入れてきたのだが、岡野さんのは、復元楽器のマスターが製作してくれたもので、オリジナルの形に近いものらしい。
骸骨の頭頂部に開けられた穴がとても印象的で、そこから息を吹き込んで、あの風の音が生まれる。
この造形から、あの音が生み出されるのが、必然的な感じがして、良いものを見せてもらえて、ラッキーだった!!!
一泊した翌朝、歩いているとビルの上から一本のロープが垂らされているのが目にとまる。
都会のクライマーなる窓拭き職人さんが、遥か上空で作業中だった。なんでも極めている人の動きは良いもんである。
職人芸で締めくくった、四谷エイトスターダイヤモンドでの演奏会となりました。