Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

ゑびす太鼓2019

11月20日、桐生のゑびす講にて、ゑびす太鼓の奉納を無事に終えることができた。

ゑびす講は、桐生西宮神社の祭礼だが、美和神社の境内にある神楽殿での奉納演奏となっている。

何故かと言えば、西宮神社が美和神社の境内社ということで、美和神社の境内を中心にして、ゑびす講は開催されいるということなのである。

個人的には、この美和神社の落ち着いた雰囲気が気に入っているので、この神楽殿で奉納演奏できることは、とても嬉しい。

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西宮神社の隣には、金毘羅神社がひっそりと鎮座している。

こちらには、あまりお参りする人が居ないのだが、ここの金毘羅神社の種銭は、最強ではないかと勝手に思っているのだ!!!

いつもはおじいさんが番をしているのだが、今年はおばあさんだった。
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この奉納演奏で、法螺貝を使ったのは初めてかもしれない。何故か今年は法螺貝を持って行こう!!!と閃いてしまったのだった。

楽殿に出て法螺貝を吹くと、どこからともなく強い風が吹いてきて、何やら超儀式的な雰囲気が醸し出されていたような・・・。

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あまり撮ったことのないショットだが、神楽殿から見る景色は、こんな感じなのである。

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こんなご時世なので、福まきのご利益をなんとしてもゲットしたい方々の熱気は、もの凄い。

結構な人だかりになっているが、福まきの袋が無くなると、9割方の人々は「さーっ」と潮が引けるように帰っていく。まあ、今の日本というのは、こんな感じだから、今の政権が続いているんだろうなあと思えてしまう。

司法がしっかりしていれば、逮捕されている人が首相続投なのは、政治に興味のない俺でさえ不思議でならないが・・・・。

と言っても、残りの1割の方は残って演奏を聴いている。年を追うごとに残る方の人数は増えているので、マニアックな方も育ってきているのだと思うのだ。
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こういった雑多な場での奉納演奏というのは、非常にありがたい機会だと思える。見ている人達の「ご利益第一!ご利益第一!」というギラギラしたエネルギーに影響されることなく、自分の好き勝手に音を紡いでいくわけである。

そして、9割の方々が去った後の、清々しい空間となってからが、トップギヤに入れて、本当の意味での奉納演奏となる氣がしている。

 

来年は、ゑびす太鼓が始まって、20年の節目となる。よく続いてきたもんだなあと、自分でもビックリである。おそらく日本の中でも、即興演奏での奉納が、ある程度の期間続いて伝統となっているのは少ないはずなので、なかなか貴重かもしれない。

 

来年も11月20日に奉納することになっているので、ご興味ある方は、是非おいでください!!!