昨日は秋晴れの中、妙義神社の天空の社祈願祭が開催された。
いつ行っても清々しい氣に満ちているパワフルな神社である。祭壇が設置された場所から見る木立越しの陽の光が美しく、そこは、祭りの日の祝福感に満ちていた。
ここからの写真は、同行してくれた西原直紀君が撮影してくれているものだ。
この写真で見ると、俺が妙義神社を好きな理由のひとつがハッキリした。それは、どことなくバリの山奥の寺院の雰囲氣に通じるものがあるからだ!!!
この妙義神社もそうだし、津軽の岩木山神社もそうだ。基本的に山の神社が好きなのかもしれないが、山ならいいわけではないので、何か惹かれる要素が共通しているに違いない。
この2年ほど、今まで関わってきた地元桐生の神社での神楽師としての奉納や個人での奉納演奏が、氣持ち良いほどに全て中止になっている。
そんな状況下、時期を同じくして、真逆の動きとなったのが妙義神社での奉納が始まったことだった。これは、本当にありがたい流れで、心から感謝している。
物事が変化する時とは、こういうことなのかもしれない。
とにかく宮司さんの人柄と感覚が素晴らしいの一言。ほぼご家族のみで神社の運営をされているので、本当に温かみのある雰囲氣も素敵なところだ。
今回は、息子さんが龍笛を吹きつつ先導役を務め、宮司さん、娘さんが神楽舞という一家で全て完結!!!
そこに、俺が奉納演奏で参加という形だ。通称。星祭という「天空の社・祈願祭」は、今年で三回目で、俺は二回目の参加だった。
昨年は、雨だったので、室内で行われたが、今年は屋外なので、開放感が違う。
たくさんの風鈴が吊られていて、これが時折、風を受けてキラキラした音色を奏でる。
神楽太鼓を叩いている時に、音量を下げた時、この音が神楽太鼓の倍音と共鳴しているのか、異次元の音の様にも聴こえ、演奏していても不思議な音の世界だった。
奉納演奏の場合、風がひとつの合図だったりメッセージだったりすることがよくあるが、これだけ風鈴があると、神様との共演の様な感じさえしてしまう。
無事に、奉納演奏を終え静寂の境内に。
星にちなんで、金平糖もいただけて嬉しい!!!
星祭は、無事に終わりお昼休憩は、氣持ちの良い座敷で過ごさせてもらった。
今は開館してないが、宝物殿的展示スペースには、円空の不動尊像も。妙義神社の雰囲氣と共通するものを感じる。
午後は、拝殿に上がらせてもらって、星祭にちなんで、星をイメージするセットでの奉納演奏を。
急な石段を登った先にあるきんの龍が守護する拝殿の中は、静寂という音に満ちている場所だ。
インドネシアのスンダのゴング類と鞨鼓というアジア圏変則打楽器セット。
ゴングの音は硬質ながらも柔らか味を持って上方向へ広範囲に広がり、鞨鼓は一旦凝縮された音が横方向に踊りながら螺旋を描いて飛んでいくイメージだった。
始まりと終わりは、メキシコの風の音が鳴る笛を使った。
神様側からは、こんな風に見えてるんだろうなあ、と思いつつも、じぶんとは逆なのでものすごく不思議な見え方なことにビックリだ。
今回のメンバーで山門をバックに一枚。
終わって、降りていく後ろ姿を撮ってくれていて、なんだか嬉しい。
色々な部分が本当に素敵だなあと思いつつ、妙義神社を後にしたのでありました。
子犬と共に見に来てくれた小林さんが、「拝殿の奉納演奏の時に、龍雲みたいなのが出てたんだよ!」と言っていたが、帰りに見た空もまた龍がたくさん飛び回っているような雰囲氣ある表情を見せてくれていた。(自分で撮影)
星祭は、毎年10月8日の午前11時からに決まったらしいので、来年もまたあの場所に音を届けたいと思っております。
妙義神社の皆さん、関係者の皆さん、どうもありがとうございました。清々しい祭りの日となりました。