Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

原始感覚美術祭2021 水のたまゆら

昨日より、長野の大町に入っております。

今朝は、急遽参加できなくなった地元の和太鼓チームの代役ということで、原始感覚山車曳きを迎え入れる太鼓から始まった。会場にあった和太鼓を借りて、それにバタドラムと小さいゴングで即席のセットを!

高音、中音、低音がそれぞれ出るので、それなりに楽しくやれたのだった。

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この山車が来たら、迎え入れる太鼓をやってほしいという話だけで、細かい打ち合わせはなかったが、原始感覚なので、なんでもありなのが結構好きなのだ。
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この山車が早朝5時から出発して、木崎湖を一周してくるのだ。山車を曳き回してくるという行為は、芸能の源流を垣間見ることのできるものだと思え、そんな原点を大切にしている、この原始感覚美術祭という祭りは、とても興味深い。
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その中心には、炎が灯されている。
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美術祭だけあって、山車の造形は雰囲氣あり、この山車に大小の獅子がくくりつけられていて、到着したと同時に舞い始めた。このシステム、なかなか良いなぁと思ってしまった!!!
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獅子舞たちと並行しつつ、ハ・ジョンナムさんが自身の作品「障子の記憶」を中心にパフォーマンスを行なっていた。

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それは、韓国のシャーマンの儀式のようでもあり、この原始感覚美術祭への祝福でもあるように感じた。
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古い障子に貼られた紙を洗って再利用しつつ、新たな球形の紙が点在している。最終的に紙は高い木に巻きついて、エネルギーは天へと昇華していく感じだ。
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作品自体も興味深いが、彼女のパフォーマンスがあって、作品が完結したんだと感じた。
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終わったあとは、子どもたちが、興味津々に山車を見学していて、なかなか良い風景だったなぁ。

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何かの間に存在する、ふっとした時間や空間が、とても大切な氣がした瞬間だった。