Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

山を繋ぐ作業なのかもしれない

先日、津軽へ向かう時に何故かバリ島のアグン山を目指しているような錯覚があった。

2014年に初めてバリへ行った時には、バリの信仰を集めるアグン山の山の上の寺院で神楽太鼓やいくつかの楽器に魂入れの儀式をしてもらったのだ。

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これは、その時の儀式の写真だ。[Photo/Chieko Maeda]

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その時持って行った神楽太鼓は、最初に買ったもので、だいぶ疲れてきた感じもしていて、そろそろ引退になるのかなぁ・・・と思っていたのだったが、魂入れの儀式をしたことで、物凄く鳴るようになって、今ではメインで使っている。アグン山は、こんな感じの佇まい。

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そんなアグン山へ行くような感覚は、本当に不思議に思いつつの津軽への旅路となったのだった。直接の登山はしなかったが、霊峰岩木山との対話は随分とできた様に思う。

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悪天候の中から荘厳な感じに現れるかと思えば、古代の儀礼が行われていたであろう場所からは、晴れやかに鎮座して見える。

津軽の人たちにとって、岩木山は、信仰の山でもあるし愛される山だと言える。

そんな岩木山山麓に数日滞在して、岩木山のエネルギーを心と身体にフル充電してきた感覚なのだ。

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そして、明日は富士山へ!!!
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その後、12日には、地元群馬の赤城山でのライブという流れが、ここに来て腑に落ちてきている。

全てではないが、自分の演奏のスタイルや興味が、山を繋いでいく様な行程を好んでいるんだと分かってきたのである。

今年のラストの山での演奏が、赤城山というのも意味深で、9月末に小沼での奉納演奏からの流れを受けての、年末のギリギリのタイミングで、再び赤城山となったのは必然と思えてしまうのである。

上州人にとって赤城山は、信仰というよりも大切な郷土の風景の一部となっており、やはりなくてはならない存在なことに間違いはない。

しかし、あえて山頂付近を目指すことはあまりしないように思うのだ。
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遠方から見るのと、赤城山の懐に入って感じる山の氣配や厳格さは、別格なのである。

そして、境界線上を行くものは、赤城を目指すという話もチラホラと聞く。

そんな赤城山の上は、寒さもあるとは思いますが、この時間しか体験できない澄んだ空氣に満ちているはずなのです。

今回のライフは、アグン山のイメージが岩木山へ誘い、そして日本の霊峰富士山を経由して赤城山へ完結する。

富士山から赤城山を繋いだラインの先には羽黒山があるというのも、興味深いと思っております。

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ご興味持たれた方、当日の天候次第かもしれませんが、運を天に任せて、赤城を目指すのも一興かと!!!
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演奏の後は、直会的に美味しい料理を食べながらクールダウンしてから、赤城を降りるという流れとなっております。

ライブのみは、通常の金額ですが、食事の方は、半額をこちらで負担するので、とてもお得な会だと思います。

12月12日の12時半スタート!!!

食事付きの申し込みは、一週間前までにお願いします。

予約・問い合わせは、こちらのメールにて!

ishizakagaishi@gmail.com