「立春大吉」と題してライブを始めて、今年で12回目となるようで、12の周期では一巡りとなる。
東日本大震災の起こった2011年から今年のコロナ3年目の2022年。
この2年は、当たり前に毎年行われると思っていた地元の神楽や奉納演奏ができなくなった。
多分、今が大きな転換の時なんだろう。
そんな中でも、立春大吉ソロライブは継続することができているので、本当にありがたい限りだ。
実は、毎年開催している有鄰館は先約があり使えない状況だったこともあり、桐生市市民文化会館のリハーサル室1になった経緯がある。
今回のコロナ関連の規制で、どうなるかと思っていたが、事前に申し込まれたものはそのまま開催可能という流れとなった。
有鄰館を予約していたら、影響を受けていた可能性が高く、かなり強い幸運の追い風が吹いてきているのだと思えてしまう。
1月22日は、常葉工房の青木さんの所に和紙のお札を作りに行ってきた!!!
毎回感じる、神秘的な和紙の元となるコウゾが水に溶かされた状態。
この巨大な釜は直接は関係ないが、湯が張られて暖をとるためとのことだが、雰囲氣抜群だった。
このいくつものブーメランでコウゾを細かくしていくらしく、機能美とはこういうことか!と一枚。
トロロアオイの根から出るとろみが、コウゾの繊維を定着させる役割となるらしいが、これが入ることで、水の粘度が増して、かき回す音が心地良くなる。
昨年はこのトロロアオイの花も見ることが出来て、少しだけリアルさが増しているのだ!!!
普段目にしないものや作業は、本当に興味深くて楽しいの一言だ。
去年は和紙を漉くスタイルだったが、今年は流し込む方法でいこう!とのことで柄杓ですくって流し込んでいく。
やはり終わる頃になると慣れてきて、良い手応えが出てきた感もあったが、慣れた頃には無事に終了。
成分が落ち着くために、一晩ほど時間をおくため、冒頭に出てきた大釜の上で凍らない様にすることに。大釜大活躍!!!
早朝、青木さんがジャッキで圧をかけてくれるとのこと。
翌朝行くと、和紙はプレスさてあり、干す作業となった。
作業としては、剥がして板に貼っていくのだが、青木さんが「これで一手間!!!」と椿の葉を差し出した。
和紙の表面を葉の表面で擦っていくのだったが、なんとも風流な作業で没頭してしまった。
指先がかなり冷たかったが、青木さんにも手伝ってもらい無事に貼ることができ、なかなかの達成感。
毎年、協力していただき心より感謝いたします。青木さんの作品や製作風景も見れるインスタもおすすめなので、ご興味ある方は是非!!!
乾燥したお札は、かなりの存在感だ!!!
古い板に貼ったので出来た染みではあるが、天へと龍が飛翔するかの如き傑作の一枚。
縁起の良い一枚も出現して、かなりの追い風が吹いて来ているの感じるお札作りでありました。
このタイミングで、試されているような状況ではありますが、楽しみでもあります。一年に一度、自分も含めそれぞれの立場で関わってくれる人たちが、自身の大切なものを持ち寄って、この「立春大吉ソロライブ」を育てていく様な感覚が、フッと脳裏をよぎった。