今回の企画が、南院さんのご家族も関わっていた事で、浪切龍の下で神楽太鼓を奉納させていただけたことは、本当にありがたいことだと思う。
南院さんをはじめ、関係者のみなさん、今回の企画に関わってくれてみなさんに心から感謝いたします。
秋分の日の朝は、南院の朝のお勤めに参加させてもらって、清々しい朝を迎えた。
空海自ら彫ったとされる御本尊の浪切不動尊を守護するこの浪切龍の下で、神楽太鼓を鳴らした瞬間!!!
日光の鳴龍が有名だが、それと同じく異次元の残響で神楽太鼓の打音が別の空間で鳴っている様に聴こえる。
導入のゆったりした間合いの打音の間は、まるで浪切龍の鳴き声の如き残響音が繰り返され、空間がワープしていく様だった。
途中から、御本尊の浪切不動尊の方から、物凄い熱量というかエネルギーが押し寄せてくる感覚となり、不動明王の背後に燃え盛る炎のイメージがあるからだろうが、炎が燃え盛るイメージとなった。
その時、自然に不動真言を唱えるように、太鼓のリズムも追随していき、その炎のイメージは、一氣に加速していった。
こればかりは、その場に居合わせないと理解の範疇を超えているかもしれないが、何人もの方が、物凄い圧を感じたということなので、俺が感じた感覚を共有していたのかもしれない。
絵的にも、はまり過ぎている高野山南院での奉納で、新たに得た感覚もあり、これからの音に大きく影響を与える事になりそうである。
今回の高野山という場所で、神楽太鼓の音を響かせる事ができたことに、心より感謝致します。