Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

新月神楽 -巨木ノ時空-

本日は七夕ということで、勢いに任せて企画した都内でのライブのお知らせをアップしておきたい。

6月末のライブで、デザイナーの西原直紀君が撮影した数百枚の巨木写真を投影した空間での響きを終えてみて、自分の中で、何かジグソーパズルの最後のピースがはまる様な感覚を覚えたのだ。

かなりストイックに、音の世界を追求してきた中で、「これだっ!!!」と感じる時がある、凄腕の演奏家とセッションした時に感じるなんとも言えない満足感と高揚感であったり、素晴らしい楽器と出逢った時のゾクっとする感覚だったり、響きの中に音の宇宙を感じた時だったり、その時その時によって、違っているわけだが、自分の感覚にビビッとくるのである。

そんな感覚を、巨木の画像との響き合わせの時に感じてしまったのだ。

これは、無理してもやるしかない!!!ということで、真夏の新月の夜、それもお盆の最終日に都内での開催を決めたのである。

今年は、どこかのタイミングで「新月神楽」としての公演をやりたかったので、良き始まりになることを願いつつ!!!!

直紀君の切り取る巨木の写真は、雰囲氣や造形美が半端じゃない!!!

実は、前回の時はスクリーンの裏側の位置での演奏だったので、黒塗りのスクリーンの裏からは、何も見えなかったのだ。

今回は、あえてこの巨木の映像を見ながら演奏してみたいと思っているので、確実に更に深いセッションができるはずなのである。



◎「新月神楽 -巨木ノ時空-」

2023年8月16日(水)Open 18:30 Start 19:00

本所地域プラザ BIG SHIP (東京都墨田区本所1-13-4)

4F 多目的ホール

チケット:4,000円(中学生以下無料・乳幼児可)

ご予約・お問合わせ : ishizakagaishi@gmail.com

ーーー 以下フライヤーより ーーー
2023年6月24日、「夏越ノ大祓 2023 -巨木の時空-」として群馬県桐生市有鄰館にて開催したソロライブは、初の試みとして巨木の画像を投影しながらの公演となった。
音の世界観が巨木の世界観と見事に融合し、その相乗効果で今までにない音場が出現したのだ。更なる可能性を求めて、この夏、都内で再演することに決めた。
直紀君の巨木写真に加え、今回は彼の義兄でもある、親友のShin (中津川信) にも古木人形で出演してもらう流れが自然に決まった。
経験上、こんな時は確実に良い方向に流れていく。
なんと言っても、楽器になる前の音を発する「銅鼓」の存在がポイントになる。この麻江型銅鼓 (マコウガタドウコ) の出土は、中国の宋から元の時代まで遡るという代物。実際に、千年弱の時間を経過しているその深い音は、聴く人の奥深くまで響き細胞の記憶にアクセスしているのかもしれない。
真夏の夜に、時を超えて届いた映像と人形、そして響きを全身で浴びてみてはいかがだろうか。
8月16日はちょうど送り盆であり、新月でもある。ある意味、あの世とこの世の道が繋がっている最終日でもあるのだ。目に見える巨木の存在と、目に見えない音の存在が同時に存在する空間に身を置くことで、新たな感覚が始まっていく。



お盆の最終日という日程での開催が、功を奏すかはたまた否か・・・。

このメンバーでやることに、かなり意味があると思えてならない。

実は、このトリオでの共同作業は数十年前に遡るのだ!!!

当時エアコンの取り付けのアルバイトをしていたので、直紀君が奥多摩から引越すということで、そのエアコンを信と一緒に外しに行ったことがある。

その時以来の共同作業が、これほどまでに創造的な舞台公演というのは、かなり面白い進化であり、これから楽しみな事が起こりそうな予感なのである。