原始感覚美術祭というものに関わって、何年が経つんだろうか・・・。
職人の世界では、とりあえずある程度になるまでには10年はかかるという話をよく聞く。確かに何かしら形になってくるのには、そのくらいの年月がかかるのかもしれない。
そして、10年ひと昔とも言う様に、10年という歳月は、点が線になってくるのかもしれない。
この原始感覚美術祭は、今年で休むことなく続けて14年目となるというので、凄いことだなあ、と改めて思い直しているところだ。
自分では、かなりふらっとしたゆるい関わりだと思っていたのだが、今年は、この原始感覚美術祭の番外編ともなる、マレーシアでの公演にも参加していたという事実があり、昨年に引き続き、参加させてもらうことになったのだ!!!
アートディレクターの杉原くんとは、毎回、それほど密に連絡を取ることもなく、出演の日程とザックリした内容の確認だけだ。その場で起こる出来事を楽しむということで、即興演奏家として、毎回楽しませてもらっている。
今年は、出番が割と多い様で、26日の宵祭りでは、原始感覚美術祭に何度も出演していた、故・齋藤徹さんに捧げる作品として、ザイ・クーニンさんと久田舜一郎さんと杉原くんとのセッションが予定されている。齋藤さんとのセッションを何度も経験された、ザイ・クーニンさんが、齋藤さんが師匠と仰ぐ久田さんと一緒に繰り広げる彼への思いのパフォーマンスという形になっているらしい。さまざまな思いはあるだろうが、即興はその場で生まれる世界なので、何が起こるか分からないので、かなり楽しみな機会だと思っている。
久田さんから齋藤さんへ!そして、齋藤さんからザイ・クーニンさんへ何か見えないバトンの様なものが渡されているのかもしれない。そんな先達たちの関係や思いもあるだろうが、今回は、俺や杉原くんに何か見えないバトンを感じる機会となるのか否か。
27日の本祭では、なんとウードの常味裕司さんとの共演が用意されているという!!!
まさかに原始感覚美術祭で常味さんとご一緒するというのも、かなり興味深過ぎる。
年に一度ほどお会いしている、その見た目とは裏腹に即興の達人でもある夏秋文彦さんもやって来るというかなり豪華な顔ぶれとなり、今年の原始感覚美術祭は、個人的にもかなり楽しみになってきているのである。
濃厚過ぎて好き嫌いは別れるが、一度は体験してみるのもありだと思えるお祭りなので、自分の感覚を試しに来てみるのもありかと!!!