Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

龍を辿ることに・・・

京都の亀岡にある出雲大神宮の磐座の注連縄を奉納して、天の真名井の水をいただいた後、奈良方面へ向かった。そして、何故か針という所の旅籠屋に宿を取った。土取さんのサヌカイトの撮影の時に、香川県の観音寺店に滞在してとても快適だったので、旅籠屋を検索したら針という場所だったのだ。

旅籠屋針店までの道のりが、宇陀の雰囲氣に似てるなあ、不思議に思いつつ針店に到着!!!

調べてみると、なんと言う事か、やはり宇陀が近いことが判明!!!

奈良方面に来ると寄っている、室生龍穴神社までもほど近かった。

そして、少し氣になっていた龍鎮神社も近くにあることが分かり、結果的に龍を辿る旅が始まったのだった。

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初めて行く龍鎮神社は、かなり濃い空氣み満ちていて、龍鎮渓谷へ入る辺りから人ばらいされているかの様な雰囲氣だったが、進んで行くと、ガラッと清々しい空氣に変わったのが印象的だった。

いざ龍鎮神社へ到着したのだが、一見、エネラルド色に見える淵や水の流れはとても美しく見えるが、その背後には、太古からの色濃い儀式的な雰囲氣が漂っている様にも感じられた。

宇陀は、やはり濃い場所なんだなぁぁぁ、と改めて感じ入った。

龍鎮神社の後に、室生龍穴神社へ!!!

鳥居の両側に聳え立つ巨木が出迎えてくれる。

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いつ行っても、ここの空氣の密度が濃いことに驚かされる。神殿を守護する狛犬くん達も元氣そうで何よりだった。

その後、吉祥龍穴へ!!!

ここは、最初に行った時に物凄い神秘的な響きを体験した所なので、それから近くに来た時には寄ることにしている。

残念ながら、今回もあの時の音になる様な、ならない様な神秘的な龍穴の響きと感覚は感じることができなかった・・・・。

最初に行ったのは、寒い時期だったので、おそらく水量が影響しているのは間違いないはずなので、寒い時期に行きたいところだ。

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その日は、なんと!!!もうひとつ神社へ向かった。

関東圏での活動が主なので、関西方面に来る事も少ないこともあり、行ける時に行っておこう!!!と言う事で、古い狛犬がある意賀美神社と言う式内社へも立ち寄ってみた。手水を受ける所にビー玉が入っていて、初めて見たがとても涼しく感じられて素敵だった。

そして、宿は、龍野の旅籠屋に落ち着くと言う、ここにまで龍が着いてきてビックリと言うか、妙に納得してしまったのだった。

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翌日は、いよいよ最終目的地の府中市常福寺の殿さんの所へ!!!

今年の1月、香川県に演奏に行った時、急遽思いついて、殿さんに連絡して遊びに行かせてもらったのが始まりだった。以前から彼との響き合わせをしてみたかったこともあったが、それ以上の手応えを感じ、勝手に定期的に手合わせ願いたいと思ってしまったのだ。

そんな想いを抱いて、響合わせをするべく、伺わせていただいたと言うことなのだ!!!

ちょうどその日が、8月8日で、8並びのゴロの良い88セッションとなったのだった!!!

今回は、なんと言っても銅鼓の音を殿さんの響きと試してみたかったので、ここのところ銅鼓をメインに構成している楽器の編成と、神楽太鼓と言う二つの音の世界を準備した。

神楽太鼓奏者と言ってはいるが、今生での自分の修行というか修練する必要があり、不得意なのが神楽太鼓と思っている。なので、毎回毎回、更なる精進が必要であり、常に上書きしていく感じでもあるのだ。

その反面、勝手に自分で感じているだけだが、金属系の楽器は不思議とツボがわかるというか、なんというかその世界観が掴みやすい氣がしていて、得意な部類になるのだ。

俺が銅鼓を持って行くことを知らせたら、殿さんは、青銅の剣と銅鏡を準備していた。

銅鏡は4個あり、御本尊の前のスペースに4個がちょうど収まり良く置けるという奇跡的配置となり、鏡面を45度位にこちらに向けて鎮座していた。

始めようとしたら、上手い具合に3時の地域の時報が鳴り響き、その響が終わってから88セッションが始まっていったのだった。

「まあ、1時間位ですかねぇ。」

ということで、その他の流れは決めることなく開始されたのだったが、お互いが、それぞれの世界観の中にあるわけなのだが、ほぼ同じ速度感というか同じ感覚の濃密な領域を共有しつつ、そして相乗効果もあり88セッションは、凄まじい音像が立ち上がり、不思議とその強烈な音像は宙へと上昇して行った感覚があった。

後から思えば、御本尊を前にしたあの音像が、あの銅鏡の角度によって宙へと昇華して行ったのではないかと・・・・。

そして、祈りが終わって行く時、空氣の密度と色が確実に変化したのがとにかく印象的だった。

今回の88セッションは、さまざまな祈りの要素と、めちゃくちゃ強力なエネルギーが渦巻いており、ひとことでは言い尽くせないので、いずれ形にしたいと強く感じる今日この頃である。

必要のないことは無いとはよく言うが、この関西からの濃過ぎる流れを受けて、明後日の新月神楽も大切なタイミングとなる予感がしている。

お盆のタイミングでもありますが、今年のお盆はひとまず15日で一区切りという話もあ流らしく、新月のタイミングでもありますので、当日、急遽来れることになっても大丈夫です!