Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

本日知った、今年の夏至点のこと。

facebook石垣島のはっちゃんがシェアしてた、さとうみつろうさんの記事を読んで、今年の夏至点が12:31ということが奇跡的なことを知った。

はっちゃんは、石垣島に住み、ハーブや薬草に精通している、面白いお姉さん的存在だ。そして、ハブに噛まれて生死の境を彷徨ったことがあるので、その感覚センサーは冴えまくっている。意識が戻り始めこの世に戻って来る時に、音楽が聴こえてきたという話で、その時の音が俺の奏でる音の様だったということを教えていくれた人なのだ。

はっちゃんの話を聞かせてもらえたことで、音というものが、あの世とこの世を繋ぐ一つの重要なものだということを確信できたのだ。

 

みつろうさんのブログは、興味深くて分かりやすいのでシェアしておきたい。

ameblo.jp

 

そして、自分の感覚も、まあまあいい線いってることを確認できたのも嬉しい。ちょうど、今年の夏至は、せっかく昼間に夏至点があるので、その時間をまたいでライブを開催することにしていたからだ。

その夏至点の太陽のエネルギーに一番近い地点というのが、沖縄になるらしく、沖縄とまでもいかずとも、北関東もおそらくなかなかに強力な太陽エネルギーが降り注ぐに違いないのである。そんな瞬間に演奏しているわけだから、何が起こるか分からないし、尋常でない祝祭感覚が漂うに違いないのだ。

感覚だけで「神楽 咲ク 夏至」と命名したライブだが、自分が感じている本質的な「神楽」の扉が開く瞬間になるのかもしれない。

月曜の昼の12時から開催するライブに、人が来る気配はないが、やる意味はあると思って決断が、ここに来て確信へと変わったのだった。今回、集まって来てくれるみなさん、少数精鋭となる予感である。

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ライブ詳細は、以下リンクのブログにて!!!

dragontone.hatenablog.com

打・演・奏 Da-En-So ダイジェスト映像

打・演・奏 Da-En-So のダイジェスト映像が、アップされました。引き続き、本編映像の編集作業が継続されますが、これだけ見ても、興味深い内容だったと思えるものになっており、本編が楽しみ過ぎだし、待ち遠しいと思えてしまう作品となった予感。

下の画像をクリックしていただくと映像へ飛ぶことができますので、是非チェックしていただきたい!!!

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山と渓流の恵をいただく

昨今のコロナな状況が始まってからも、基本的に好きなことを追求しているスタイルは、ありがたいかな、仕事においても日常生活においても変わることなく流れ続けている。

 

この状況下なので、仕事は激減したが、畑時間や山に行く時間も取れるようになり、表現者としての創造活動が加速して仕方がないのである。

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以前から理解してはいたことだが、山椒の葉と実を摘むのが大好きで仕方がないのだ。匂いも好きだし、佃煮にするために選別したり、醤油で煮たりする過程も素敵な時間なのである。

山椒との出逢いは、幼少の頃だ。じいちゃんが毎日山椒の実の佃煮を食べていて、それをもらってご飯と食べるのが大好きだった。きっとそのおかげだと思っているが、小学校の時に、視力が1.2から1.5になり、そして2.0へと良くなっていったのを覚えている。

先日は、梅田の友人の山に生える山椒を摘ませてもらいに出かけた。ちょっとした山登りだったが、三歳の娘と母と一緒に荒れた林道を登ること30分ほどだろうか。

道すがら、普段見かけない苔や植物を観察しつつ、山の雰囲気を身体に記憶させていく大切な時間となった。いきなり林道に現れた開放系の葉っぱが印象的な、和紙の原料になるミツマタは、鹿が食べないらしい。

山の傾斜に群生している山椒に実を見つけた時は、本当にワクワクしてしまう。
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本日も、不思議な経路だったが、導かれる様に梅田方面へ向かうことになった。あそこから降りて遊ぼう!ということになり、しばらく川を散策した。日曜日には多くのバーベキュー人が押し寄せて、良い感じではなかった川も、昨日の豪雨でリセットされた様で、とても良い感じだった。

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やけに高い音が聴こえたので見てみると、なかなか良い形の石があるではないか!!!

「いいの見つけたぞ!!!」と娘に見せたら、両手に持って、躊躇せずに川の中へ投げ捨てられてしまった。が、しばらく探索してこの二つの石をゲットすることができたので、結構満足度が高い本日の収穫となった。

次回の公演で使ってみようかと想像してみたりして、楽しみが加速していく。
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川面の流水紋が何か創造力をかき立ててくる。足を入れていてもそれほど冷たくないので、とても心地良い水遊びをすることができた。
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石を投げる、水しぶきが上がる、喜ぶ!

石を投げる、水しぶきが上がる、喜ぶ!

石を投げる、水しぶきが上がる、喜ぶ!

延々と繰り返される。川での行為は、子どもの頃から何も変わることなく、無条件に楽しいもんだと思えてしまう。

まあ、石は大きければ大きいほど盛り上がるが、投げる力の限界もあり、そのバランスが重要だ。
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そして、雷さまがやって来て、しばしの豪雨。。。。

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本当に絶妙なタイミングで、ふるさとセンターに入ることができ、蕎麦とうどんの昼食となった。

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そして、雨が上がり、街へ降りて来たら、先ほどの豪雨はどこえやら・・・・。

振り幅の広い天氣もまた、楽しいもんだなあと、赤城山から湧き立つような雲が見送ってくれているではないか。

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予定を立てない面白さというのは、時間と心に余裕のある、こんな時だからこそ楽しめることなのかもしれない。タイミング、引き際、楽しめる感覚諸々、即興演奏の醍醐味と似ているなあと思うのだった。

 

夏越ノ大祓2021・雪雄子×三輪福×石坂亥士

「夏越ノ大祓2021」まで、2週間を切った。「立春大吉ソロ」と2018年から始めた「夏越ノ大祓」は、定例化している公演だ。夏越ノ大祓というものは、古来からの日本人が大切にしている感覚だと感じる。半年間に知らないうちに身についてしまった、罪穢れをリセットして、その後の半年をより効果的に前向きに生活していける仕組みだったのではないだろうか。

そして、夏越の大祓の起こりとなっているのは、疫病が流行ったことに由来しているのも、今まさにやるべき公演の形だと思うのだ。f:id:dragontone:20210613231816j:plain

加速度的に悪化している世の中の状況に比例して、後先考えずに、夏越ノ大祓も加速度的に2名のスペシャルゲストを呼んでしまった。。。。

青森の津軽に生きる舞踏家・雪雄子さんの世界観をぜひ体験していただきたいのだ!!!

youtu.be

もう一人のスペシャルゲストは、三輪福さん。昨年の11月の公演での即興セッションが、とにかく印象的でもあり、これだけ即興の中で生き生きと自分の表現をバランスを取り過ぎず取らな過ぎず、楽しめる舞手も居ない。本当は、昨年の「夏越ノ大祓」にゲストで来てもらう話がまとまっていたので、今年は、リベンジなのである!!!

詳細は、以下リンクにて!!!

dragontone.hatenablog.com

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配信のクオリティも安定してきてますので、遠方の方は、同時配信もありだと思います。詳細は、以下のリンクより!!!

夏越の大祓2021 ~源流へ回帰する日~ | Peatix

 

「神楽 咲ク 夏至」から「Shingetsu Ka-gu-ra 2021」へ

6月は、大きな公演として、先日終えることができた「打・演・奏 Da En So」と、月末に行われる26日の「夏越ノ大祓 2021」だ。そして、その間の夏至には、気軽に参加してもらいたい「神楽」という空間を模索していくサンデールームさんでの「神楽 咲ク 夏至」がある。

地元も含め、神楽というの場が姿を消して2年目に突入してしまった。おそらく、一度途絶えてしまったものが動き始めるのは相当な熱量と条件が必要になると思えてしまう。

これから神楽の場は、少なくなっていく予感しかないのだ。勿論、この予感は外れて欲しいと心から願っている。

そんな中で、夏至のサンデールームさんでは、自分なりの神楽の場を創る試みなのだ。

詳細は、以下のリンクよりご確認いただきたい!!!

神楽 咲ク 夏至 @ サンデールーム詳細

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さて、これからが本題となるのだが、7月10日の次の新月のソロライブを開催することになっているのです!!!

いつになく公演の情報が多くなってしまっていたので、この情報を、いつ発信するかと思っていたのだが、今日の新月にすることにした次第。

イメージとしては、とにかく楽器の玉手箱的に多めの楽器をデーーーンッと鎮座してもらい、演奏しまくるというもの。

以前その感じで開催したのは、2012年6月20日だったので、数えてみれば9年前。以下に当時の告知文章を転写しておきたい。

~満を持して放つ新月音霊新月神楽 -Dragontone- 」。
音には本来魂が宿り、その音によって神や自然と人とが繋がり、
絶妙なバランスがとれていたはずである。
そんな音本来の力と可能性を追求してきた、
ひとつの形が「新月神楽」として結晶する。

感謝・祈り・鎮魂である芸能と密接な関係を持つ新月に、
それも夏至の前日という特別な日に行われる、
有鄰館修復完成を祝っての祝祭でもある。~

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なんとなくイメージできそうな写真があったのでひとまずアップしておきたい。[撮影:康欣和]

 

◎Shingetsu Ka-gu-ra 2021 / Beyond Coronaの時空

Gaishi Ishizaka Percussion Solo

2021年7月10日(新月・土)open 18:30 start 19:00

桐生市有鄰館酒蔵/群馬県桐生市本町2-6-32

チケット 4,000円(中学生以下無料・乳幼児可)

問合せ・予約 / ishizakagaishi@gmail.com

 ※ライブ配信も予定されていますので、詳細は決まり次第お知らせします。

 

昨年の7月25日に、今は亡き近藤等則さんとのライブを開催して共演したことで、彼の音や生き方から多くの影響を受けざるをえなかった。

一年前の7月に起こった、奇跡のセッションの記録をアルバムにして発表するタイミングを、今回のソロライブの日に設定して、レコ発ライブの意味も含めることにしようと思っております。

アルバム詳細は、以下リンクにてご確認を!!!

dragontone.hatenablog.com

 

 

Beyond Corona / Toshinori Kondo × Gaishi Ishizaka

2020年7月25日。あの日のことは、生涯忘れることがないだろう。

近藤等則さんが新桐生駅に降り立った時、葛飾北斎の「雪中虎図」の老虎が出てきたのかと思うほど強烈な存在感を放っていた。

この老虎が、ひょうひょうと天へと駆け上がっていく感じが大好きだったので、とてもびっくりさせられたのを思い出してしまう。

この絵は、北斎の絶筆らしく、この老虎を自分に見立てて描いているとも言われる。

今思えば、この日の近藤さんに、北斎の老虎を見たのは、偶然ではなかったのかもしれない・・・・

そして、日本において、師匠の土取さん意外で、唯一背筋がシャキーンッとしてしまう存在だったと言えるだろう。

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そんな近藤さんとのセッションの音源が、いよいよお披露目できることになった。 

デザインは、いつもフライヤーなどを手掛けてくれている西原直紀くん。石原ミチさんが当日のライブを撮影した写真を使って、うまく構成してくれている。

このオレンジの蠢くものも、当日撮られた音の残像の様なものだ。

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ーーー 以下ライナーノーツより ーーー

 

即興演奏というものは、とにかく自由であることであり、近藤さんは、その中でも気持ち良い音やその感覚を大切にしていた。

2020年の春頃から、日本でもコロナ騒動が勃発し、人々の生活が一変した。それは、この地球上からライブミュージックが無くなった瞬間でもあった。

即興演奏家は自由な感覚の中に生きている。

そんな二人が、この不自由な世の中に対して、出したひとつの回答がこのアルバムに凝縮されていると思うのだ。

このコロナ騒動がなんだったのかの判断は、未来の人たちに任せることにしたい。

 
近藤等則さんは、5月からBeyond Coronaというミュージックマガジンを発刊し始め、それも限定100枚のCD-R盤だった。そして、「Beyond Corona I 」 を聴いた時の衝撃は今でも鮮明に魂に刻まれている。彼から、同じ音楽家表現者へ「お前ら、何してんだ!!!」という問いかけの様にも受け取れた。

BEYOND CORONA 1 | Toshinori Kondo

「Beyond Corona 2」が届いた6月初旬。地元桐生でホームとして使っている有鄰館では、7月は誰もイベントをやらないという事を知り、沸々と何かが湧き出して来るのを感じ、直ぐに近藤さんに桐生でのセッションのオファーをしてしまっていた。まわりの仲間を振り回す形になってしまったが、無理してもやっておいて良かった奇跡のライブとなった。

ライブの後、近藤さんから「俺のゴングを使ってみないか!?」

と譲り受けたインドネシアのゴング。

その後、急展開にことが運んで行ったが、彼は旅立ってしまった。

 


---- 以下近藤さんからのメール -----

「イヤー、ゴングの写真いいねえ。この写真見てたらコロナのことなど吹き飛ぶねえ。

ベトナムの山岳地帯で古代銅が取れ、そこからゴングが作られ始めたと言われてるんだけど。

今のイメージでは3日間桐生に伺ってレコーディングしてみたいと

思っています。神楽太皷とインドネシアゴングが創り出す音宇宙の中で

エレキ・ラッパを吹きたいです。上手くいけば、誰もやった事がない

音になると想像しています。桐生の渓流の音も入れたいと思ったり。

8月末から9月初めのスケジュールはどうでしょうか?

よろしく!!!」

               近藤

約束の音を、Beyond Corona Promise に込めて・・・

                石坂亥士

 

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 このアルバム「Beyond Corona / Toshinori Kondo × Gaishi Ishizaka」は、2021年7月10日のソロライブの日より販売予定となっております。

 

2021年7月17日、アルバム販売ページ!

『BeyondCorona/石坂亥士 近藤等則』(dragontone 001) | Cat Holic Record屋 https://thebase.page.link/A2jC @BASEec

打・演・奏 Da-En-So 満員御礼にて閉幕!!!

6月5日、6日と開催された、「打・演・奏 Da-En-So」は、入場者数が半分に規制されてしまった関係もあり、両日共に満員御礼となりました。

映像作品としてこれから発表できる予定だが、なにはともあれ石原 ミチさん撮影の、6日の公演の写真で紹介をしておきたい。

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とにかく人形のクオリティが半端じゃなかった。この獅子は無垢の木を削り出して作ったという重量級の人形とのこと。口を開いてガチンッと噛むと木の素敵な音が響くのだ!!!

獅子の登場する前、開演の10分ほど前から、神楽太鼓を叩いて場所を清めることにして、二日目は始まって行ったのだった。

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山本さんと付き合いの長いという照明さんが、灯りで空間を作り込んでいく。

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この熊のぬいぐるみには、個人的に翻弄されてしまった。

即興なので、どの人形にこの楽器ということは決めていないのだが・・・・。

この熊が登場する前の段階で大銅鑼を鳴らし始めてしまっていたのだ。初日は、熊のぬいぐるみに大銅鑼はちょっとなあ、と感じ変化させてみたが、二日目に至っては、やる氣満々で大銅鑼をグワーンッと鳴らした時に、熊さんが出現!!!

それを見た瞬間、見た目と音の違和感が確信へと変わったのだ。これは、熊さんが大銅鑼の音を求めているに違いない!!!

思いっきり爆音で鳴り続ける大銅鑼のシャワーの中で、熊さんは、満足そうに踊っていた。

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この小ささで、この精巧さは目を疑うほどだった。

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何人ものお客さんの頭を転々として行く。

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ホッピーさんとの音のやりとりは、とても楽しいもので、何をどんな風にやっても、どの様にでもしてしまう懐の深さだった。なんにしても楽しい!!!

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しかし、ひとりで演じ続ける山本さん、身体の使い方がしなやかで、人形と二人三脚で二人でひとつの世界を創り上げていく。

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何が出てくるかわからない面白さ。

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月をイメージしている乙女の人形は、ホッピーさんの紡ぎ出す美しい旋律の中で、煌めいて見えた。

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ラストは、カッパの人形とのセッションとなった。途中から手拍子も起きて、氣持ち良い盛り上がりのラストシーンとなったのだった。

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ご来場いただいた皆さんをはじめ、関係者、スタッフの皆さんに心より感謝いたします。

 

今回の流れから、10月2日の土曜日19時より、同じ会場である桐生市有鄰館酒蔵で、ホッピーさんとのDUOでのセッションが決まったのも、嬉しい出来事だ。詳細は、決まり次第お知らせいたします。