Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

聖なる剣・クリスの魂入れの儀式

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昨日、無事にバリに到着してみると、アグン山の噴火のことで、慌ただしい感じなのかと思っていたのだったが、特に変わった様子もないほどで、驚いた。

 

まだ、5回目位のバリなのだが、以前来た時と同じ感じの日常という風にしか感じられない。

 

実際に避難区域の方々は、8万人位が避難しているということだが、安全な地域では、いたって普通のようだ。

 

空港からそのまま、キンタマーニ方面へ!

 

聖なる剣・クリスの魂入れの儀式が行われるという鍛冶屋さんの家系のお寺は、思いの外遠かった。

 

というか、田舎のことなので、道無き道を走り、迷いながらもなんとか到着。

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7月に共演したガムラン隊の方々も居て、ご挨拶できて、嬉しかった。

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少々疲れたので、仮眠をしていたら、儀式が始まっていたようで、子守唄の様にガムランの音色が聴こえたので行ってみると、広場ではバリスの踊りが!!!

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高僧さまが呼んでくれたので、間近で完成したクリスを見るとこともでき、あの鉱物だったものが、こうなったのかぁ!と感慨深い。

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花弁が散りばめられ、とても良い感じ。

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寺院の裏側には、興味深い祈りのスペースも!

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夜の闇に浮かぶ祭禮空間は、異次元の世界へと誘われる感じだ。

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扇をヒラヒラさせた女性の踊りが、蝶の様にも見え妖艶な雰囲気を醸し出して、祭りの雰囲気を加速させていく。

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先ほど踊っていたバリス達が、クリスが祀られている寺院の周りを回り始め、そこに女性の踊り手達も合流して、人の渦が出来上がっていく。

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そして、時が満ちたのか渦は解放され戻っていくのだった。

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最後は、全員での祈りが、行われるというので広場に座ると、いきなり電気がバチンッと消され、完全に真っ暗闇になり、そこに高僧さまの鳴らすグンタの鐘の音とマントラが鳴り響く。

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素晴らし過ぎてる言葉にならない瞬間!とても大切な感覚を思い出させてくれた氣がした大切な時間となりました。

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儀式が終わると空には月が顔を見せてくれた。

今回の奉納演奏は、この月が満ちる時だなぁ、と寺院を後にしたのだった。

 

しかし、初日から濃すぎるバリの旅であります!