先週の土曜日は、地元の賀茂神社の秋季例大祭・宵祭りだった。あたかも台風の襲来と重なってしまい、神事のみ行うことになり甥っ子と神社へ向かったのだった。
俺が神楽師になってはや25年。。。雨だからといって、今まで宵祭りの神楽の上演が中止になったことはなかったが・・・。
神楽殿の床面がこの状態では、無理である。
集まれる氏子の方々や神楽師が、ぞろぞろと集まってくる。
祝詞が奏上される時にも、もの凄い風と雨の音が、鳴り響き、別次元の神事の様にも感じられるほどの異空間だったのが印象的だった。
最後に、宮司さんからの話で、
「昔の人達が言うには、十三夜に雨が降るなんてことはまずないことで、ましてや台風が来るなんていうことはあり得ない話だと思っていたのでしたが。。。。」
「この令和という時代は、今までの価値観や経験では計ることができないのか???なんと言いますか、不思議な時代になってしまったなあ、という印象です。」とのこと。
この大きな太鼓が、神事の始まりと終わりに打ち鳴らされる。これが、和太鼓本来の用途なんだろうなあ、と毎回思うのでだが、今回は、特に台風の音と相まって忘れることのできない太鼓の音色だった。
そして、神事の後は、短い時間だが、直会を。
神楽の現状や、今後のことなど、あれこれ話をして、意味ある直会となった。
深夜、目が覚めて外へ行くと、月が。
時間は遅くなったが、十三夜の月を見ることができた。