Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

Mexico vol.03 テピック州ナヤリ・ウイチョールの聖地へ!!!

メキシコシティからナヤリまでは、かなりの時間バスに乗って、ようやく到着した記憶がある。調べてみれば約770キロというから、東京から広島辺りまで行ける距離だ。

メキシコは、高速バスが充実しているので、それなりに快適な移動ができるのはありがたい。

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不思議と写真に撮っていたミッキーマウス風のゴミ箱が、やはり面白いと思えてしまうのも、人の感覚はそれほど変わらないということか・・・。

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どこの国に行っても、ついつい働く車に目が行ってしまうのも変わらない習性というほどに、トラック系が多数記録されているので、何台か紹介しておきたい!

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トラックにブッシュガードを装着しているのも興味津々。

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素朴なかわいいトラックもあった。

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紫色の花を咲かせるハカランダは、メキシコではいたる所で見かけることができて目を楽しませてくれるのも嬉しい。

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ウイチョール族は、独自の文化に根ざして生きていることでも知られ、基本的には儀式の時に着るのだろうが、上の写真の様に、普段から白地に刺繍を入れた素敵な衣装を纏っている人もいる。

ビーズや毛糸で絵を描いたり、聖なる動物をモチーフにしたビーズ装飾でも有名だ。それらは高額で美術作品として取引されるものも多いのだ。

これは、ウイチョールの人たちが儀式で使用するペヨーテというサボテンで、これは幻覚作用があるため、彼らやその他少数の部族のみ使用が許されているというものだ。

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そんなウイチョールの聖地へ行くことができたのも嬉しかった!!!

巨大な岩に刻まれた渦巻。

素敵過ぎる!!!

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この素敵な建物の中にもろもろ展示してあった。

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当時は、たまたま拾ったデジカメで撮っていたので、かなり写りは良くないが、雰囲氣は撮れているので、記録としては撮っておいて本当に良かったと思う。

今となっては、再びこの地へ行くのはかなり難しいとも思えてしまう・・・。

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かなり好みな土の人形たち!!!

何か演奏しているものも多く、おそらく儀式の様子などを現しているはずなので、もろもろ参考になる。

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この形の太鼓は、かなり音の響きが考えられている。三方向が切り抜かれているので、この部分から音が抜けて、良い音が鳴り響く構造になっている。

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香炉が、素晴らしくて魅入ってしまった。

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この物凄い素朴な香炉は、ウイチョールのシャーマンが作ったもの!!!

なんとなんと!!!彼、本人から譲ってもらうことができたという代物で、大切な一品となっている。

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これらの毛糸で描かれた絵は、ペヨーテを食べた時に見えるビジョンを絵にしたものらしい。

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下描きなどはしないで描いていくという話。

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かなり物語があるので、どの絵も興味津々だ。

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このウイチョールの在り方にも、大きな刺激を受けたことは間違いない。

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このれらの毛糸絵はウイチョル語で「ニエリカ: niérika,nierika」とも呼ばれ、本来はシャーマンが世界を知るために用いる呪物で、特別な力を有する道具とされ、天の世界をのぞくための窓を象ったものであるとされている。[Wikipediaより]

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そして、このジャガイモの様な物体は、いかに!?

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瓢箪に皮が張られていて、中央には紐が通され、その先には木切れが。。。
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紐を皮の張られた面に対して垂直方向へ少しひっぱりながら、この木切れを微妙に回転させるのだ。

紐が結び付けられた溝には松脂系のものが塗られていて、紐との摩擦する音が、皮に伝わり、瓢箪によって増幅される仕組みなのだ。

その音は、繊細な響きから大きな響きまでやり方次第でいかようにも変化することができる。のだ。

これを、ウイチョール族の雨乞いの儀式で使っていたらしく、大人数で鳴らしまくれば、雨も降ってくるのでは!?と思えてしまう音だ。

蛙の鳴き声で、雨を呼ぶという感覚がメキシコにもあったのが、興味深い。

4歳の娘に、クイズを出してみた。

「これは、何の動物の皮でしょうか!?」

かなり難題なはずだと思っていたら、

「鹿の皮!!!」とズバリと言い当てられてしまったのには、驚かされた。

きっと、この年齢の子どもは、ある意味見えない世界とも繋がっているのかもしれず、当たり前の様に「鹿の皮!」と答えられるのが素敵だなあと思えてしまう。

春分の日のライブでは、この雨乞いの楽器も勿論紹介したいと思っております!!!