数日前、かなり自己満足度の高い、太鼓をゲットしてしまった!!!
人生、自己満足度が高ければ高いほど、幸福度も高いのではないかと思えてしまう。
皮の表面を見ただけでも、相当な雰囲氣を放っている。そして、その質感は、見た通りに凹凸感が半端じゃない。
「なんじゃぁあああ、この飴色は!!!」と叫びたくなるほどに、良い意味で相当な時間の経過をその皮に刻み込んでいる。
18本の楔で皮は止められていて、あまりのその厚さにしばし観察してしまう。。。
皮の厚さは、なんと5ミリほどもあり、あり得ない厚さが圧巻の一言。
形が、ボテっとしていて、とにかく可愛らしい。
どの部分を見ても、この太鼓が育ってきた物語を勝手に感じてしまう。地面と設置する部分は摩擦によって上手い具合に削れているが、かなり大切に扱われてきたのではないか!?と推測されるわけだ。
経年劣化と使い込まれたことで木の表面はめちゃくちゃ良い感じで、その触り心地も最高なのだ。なんななだろうか、この素晴らしさ具合は。
紐が通っている部分も一木の削り出しで、ボディと一体となっているのも素敵なポイントでもある。
大きさの比較で一緒に撮ってみたが、サイズ的には、生後五ヶ月の乳児よりもギュッとしている。並んでもらったことで、ボテッとしたお尻と短めの脚のバランスが、赤ちゃんそのものなんだなあと実感してしまった。
太鼓が生命力を鼓舞するのは、きっとそんな事も関係しているのかな!?などと勝手な妄想が暴走して、かなり楽しい自己満足な時間が流れている。
脚の方から中を覗いてみあれば、異次元へのトンネンルにも感じられてしまう。
この削った跡からみて、電動工具を使っていない様にも思え、いつ頃作られたのかも氣になるところだ。
自分の年齢程度なのかそれ以上なのか、妄想は止まらないのである。
ヤフオク経由で手に入れたのだが、その出品者によると、コートジボワールの希少な太鼓ということだ。
西アフリカの太鼓というと、ジェンベが有名だし、そのの他にもサバールやパンロゴなどもあるが、この形状の太鼓の流通はほぼ見たことがない。
一方的に大尊敬している、大師匠ミルフォード・グレイヴス曰く、「儀式で使われる太鼓は、一本の木を刳り貫いて、動物の皮を張ったものでなくてはならない!!!」というそれに完全に当てはまるし、何よりもその古さが儀式的な雰囲氣を醸し出している。
かなり嬉しい太鼓との出逢いに、太鼓の神様に心より感謝である。