Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

十 [カミ] 神楽という舞台を終えて

10月10日に行われた「十[カミ] 神楽」は、場所が下北沢という場所だった。

先日、赤城の小沼でもご一緒した深井さんも見にくるということで、では、打ち上げで乾杯できるように、電車でいくことにしたのである。

と、電車で移動していたら、何やら「即興」というグループでメッセージが届いたのだ。その内容は、「では、皆々さま、拙者舞台末場にて、本日もお手合わせのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。」

「?????」深井さんも出る事になったのか!?

舞の宇佐見 仁くんと香織さんが、深井さんに稽古をつけてもらっているので、きっとその関係で出るんだろうなぁと納得して会場へ向かったのだった。

下北沢駅で、高橋さんと直紀と待ち合わせて、お昼を一緒に食べてから現地へ!!!

あまり土地勘のない場所での公演へ行くのに、いつもの仲間がいてくれるのは、とても心強いと共に、一氣にお祭り氣分はになってくるのが嬉しい!!!

今年、初めての手合わせから何度もお会いしている深井さん。直紀が撮ってくれたこの一枚では、かなり似ているんだなあと・・・。

 

なんと、見に行くなら出る!という感じに舞台に座ることにしたんだとか。。。

4人よりは5人の方が割り切れないので、面白い方向へいく可能性が増えたわけで、個人的には大歓迎な、関係者にはサプライズ出演となったらしい。

基本的には即興セッションだと思っていただけに、フライヤーを見て、かなりしっかりとコンセプトやイメージが決まっていたことに少々ビックリだった。

こういう場合は、あまり決めすぎても面白いものにならないので、俺が関わるなら、せっかくなら外していこうと思って、大好きな鳴り物系の楽器を沢山持参したのである。

何と言っても、自分が楽しいのが一番大切だと思うのである。

フライヤーに写ってる楽器は、亀の甲羅だけというのも良い感じである。ソロライブの時は使わないが、素敵な楽器軍団がかなり控えているので、そんな彼らの出番という具合である。

見ているだけで、自分自身が楽しくなってくるという事と、儀式的な音をテーマにセレクトして持って来たので、並べた時点で、かなりの自己満足状態だった。

トーキングドラムは置いといて、中国のゴングの上にチベットの使い込まれたダマル!

その傍らにはインドの重厚なベル類!!!

見ただけで音が想像できてしまうだけに、これはかなり素敵な一枚だ!!!

直紀に感謝である。


何故なんだか鏡が置いてあり、それぞれ二人いる感じに見えるのも不思議だった。

おそらく完全即興は、俺と深井さんだけだったのかもしれない。急遽、開場時から笛のかなちゃんのスペースに置いてあったシンギングボウルを鳴らして出迎えすることにした。

お客さん入ってきても、自由過ぎる深井さんは、かなり面白い。

この公演の超絶旨味スパイスとなっていたのは事実だ。

 

神楽と銘打ってしまうと、そこにとらわれてしまうのは致し方ないが、そこからいかに自由になれるかがポイントだと思うのである。写真はプロが入っていたので、いずれどこかのSNSなどで見ることができるとは思うが、俺の方では、直紀の撮ってくれたもので、当日の雰囲氣ある一コマを選んでみた。

中盤あたりのここからの流れが絶妙だった。武術に生きる深井さんにとって、舞台での隙を見逃すわけがないのである。

俺がチャイナゴングで空間を創っていたところに、スーッと現れたのだ!!!

ゆったりした音の中での深井さんの動きが、かなり良い感じだったので、さて、本格的に行くか!!!と神楽太鼓に向き合った瞬間・・・

木刀を掲げて、それを置いて終わりの礼となったのだったが、神楽太鼓はそのシーンから加速していったのだった。

そんな違和感も、また面白いもんで、そこに舞の宇佐見くんが良い感じに登場して、刀の祓いの舞となったのだ。

ラストシーンは、観客のみなさんも参加して、少し乱舞して幕は閉じたのでありました。



ご来場いただいた皆さんをはじめ、関係者、出演者の皆さんに心より感謝いたします。