Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

迎え盆に

 本来は、お盆の前に済ませるべきなのだろうが、迎え盆の本日の早朝にお墓の草刈りをすることができた。

ぼぼ、里山の一番下の部分に位置しているので、通常のお寺にある様な区画整理されたものではなく、ある程度の面積がお墓の土地らしい。。。

と言うのも、当初はもう少し上の方にあったお墓だったそうだが、山を買いたいという方が現れて、下の方に代替え地を用意してれたらしく、これがかなりの広さだった様で、今日に至るのだ。

一瞬、御嶽かと錯覚してしまうほどに、緑の濃い地帯。

ここは、うちのお墓のとりあえず開墾してある端っこだ。この先がどこまでお墓の土地なのか、未だ見たことがない・・・・

お墓の左には楓が生えて、右には榊が生えている。

家族の中でも、特にじいちゃんとの関係が濃かったので、草刈りをしている時に、そんなじいちゃんとの思い出や、言われた言葉が思い出された。

じいちゃんは、庭に落ちている自然に還らないゴミは、小さなものでも拾って捨てるか、燃やしていた。そんな行動を俺もなるべく実践している。道や行った先々では、なかなかできない場合もあるが、やれる範囲でやることが大切かと思っている。

後は、地面に唾を吐いた時には、それが見えない様に土をかけておけ!と言うこと等、思い出されたなあ。

いつも護ってくれているであろう、ご先祖様に感謝をしつつ、思いを寄せるのは大切な時間な様に感じる。

父は、かなり自分の好きな様にできているらしいが、ある目に見えない世界のマスターから、「あなたが、自分の好きな様にできているのは、ご先祖様が相当に徳を積んだ方だから、その徳のおかげなので、自分の実力だと勘違いしないでくださいね!」と言われていたそうだ。

そして、「あなたが、こういったことを信じないのは、分かっていますから!!!」とも言われたとか。。。

うちのお墓は、古い時代のお墓が20個弱あって、いつものはメインの今風のもののみ、水で磨いていたのだったが、今朝は、取り憑かれた様に、全部のお墓を綺麗に整えていた自分に驚いた。

これだけ綺麗になったのは、今まで見たことが無いほどに、空間が煌めいていたのは、とも嬉しいことだ。

台風がやってくるだの来ないだのと情報戦争ばりに言われていたが、今夜の月は、かなりの雰囲氣を放っていた。

こんな日は、糸魚川の地酒「サビ猫ロック」を、平形さんの酒器で一口やっとこうかと。

 

古代蓮曼陀羅

今年は、古代蓮の咲くのが遅いのか8月に入っても、咲き誇っている!!!

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朝の散歩がてら、蓮池を散策するが、目に映るものが、ほぼ美しくて見えてくる。
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かなりの枚数を撮ってしまったので、だいたい撮った順番にコラージュして、最後は全部まとめてみる。
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葉っぱに溜まった水に、何故だか、氣泡が立ち上がってくる。。。

蓮の茎に穴が空いていて、そこから空気が上がってくるらしいが、とても興味深く観察してしまう。
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枯れていく葉っぱさえ美しくキラキラしている。
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蓮の葉に乗っている水滴が、とにかく美しい。

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しかし、蓮の花や葉っぱの写真映りの良いのには、ビックリさせられる。
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2022年の夏の朝の古代蓮曼陀羅として記録しておこう。

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種を蒔いて花が咲いて実がつくという流れ

7月25日という日は、近藤等則さんとのセッションの当日であり、今生において忘れることができない日となって、はや2年が過ぎた。

2020年のコロナ騒動が始まった時よりも、巧妙に窮屈な世の中になってきているのは否めないが、まあ、氣持ち良い方向へ向かって行きたいところではあるのは間違いない!!!

蝶は変容の象徴というが、結構な風のある中、自由に飛び回っていたアゲハが一匹いた。タイミングよく画面に写ったが、綺麗なもんで感心してしまう。

そして、庭の猫の額菜園では、オレガノの花が、可憐に咲いているのが嬉しい。蒔くのが遅かったが、かぼちゃの花も咲き始めている。

小さい蝶ちょが交尾をしているのが、微笑ましいが、今、冷静に考えると幼虫に葉っぱ食われちゃうってことに愕然。。。

数日ぶりに行ったほったらかし菜園は、草の勢いが半端じゃなく、どこから畑か分からないほどだったが、とうもろこしが実をつけていて、小さな感動体験となった。

そして、明日29日は、KNOBさんとのライブアルバムが発売となる。

4月に沖縄でご一緒した時、「今度、アルバムを作りたいですよね!」と話をしていたのだったが、それが、こうも早く形になってしまうとは!!!なのである。

以前から感じていた事だが、KNOBさんの最大の魅力は、ディジュリドゥの深い音色なのだ。そして、そこにKNOBさんの心身の全体的なバランスが音に乗ってくるのだ。

このアルバムに収録されている音源は、量子オーガニックサウンド Hi-Ringo Yah! label第1弾 として発売される。今まで二人でセッションしてきた中でも、ピカイチのバランスだと言い切れる音源だ!!!

また、第三の共演者となった、ヒカルランドの石井さんとの即興セッションが素晴らしかった!!!

最後のトリオでのセッションは、特に最高だったなぁ!!!

以下リンクにて、詳細と注文方法あるので、是非ご確認いただけたら幸いです。

音神楽アルバム発売情報

今回の、プロフィール写真は、昨年秋に、桐生市有鄰館酒蔵で開催した、ホッピー神山さんとのセッションの時の石原ミチさん撮影の一枚。

音を料理している様なイメージが、今回のアルバムの音のイメージに近いと思って選んだのである。

梅雨明けしたのは本当なのか!?

ここのところ、梅雨の様な天候が繰り返されるので、蛙や野菜にとっては良い環境の様だ。

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数日前に、大根の種とりをした鞘の部分を草マルチの代わりにまいておいたら。。。
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なんとなんと、物凄い数の大根の芽が出現していたのだ!!!
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しっかり選抜して種と鞘を分けたつもりだつまたが、こんなに取り残しがあろうとは!?である。
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一つの鞘から発芽しまくる、こんなのもある始末。

まあ、かいわれ大根として食べる楽しみが増えて、ありがたい限りではある。

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最後にひと干しして、梅干しは無事に瓶に収まる事ができて、これで一安心である。
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やりかたは、人それぞれとは思うが、塩分が6パーセントほどなので、娘がカビ防止に上から焼酎を霧吹きでかけてくれた。

なんでもやりたい盛りなので、なるべくなんでもやってもらうことにしているのだ。

銘柄は、「黒霧島原酒」!!!
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塩分が少ないこともあり、梅の味がフルーティに感じられるものに仕上がった!
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熟成されていくのが、楽しみでもある。

これ位の量だから楽しめる氣もするが、奥能登に住む、友人で素敵な舞手でもある三輪福さんは、梅干しを1トンも漬けるというからビックリしてしまう。。。

そんな三輪福さんが紹介されている記事を最後にリンクしておきます!

https://usaato.com/blog/70/

 

海へと回帰する祈りの記憶

あの「浜辺のサヌカイト」の撮影の日から、二度目の満月を迎えた。

誰もが、その渦中にあると言える今,土取さんが起こしたアクションが、生まれ育った自分の故郷で、サヌカイトという現地では多くの方々に親しまれている石を、砂浜で演奏するという事だった。

その話を聞いた時、これは、絶対に関わらせてもらわなければ!!!と思って、押し売りの様に、「手伝わせてくだい!」と申し出たのを鮮明に覚えている。

土取さんの活動は様々な側面を持っているが、古代音楽的には、ある意味現時点での集大成という位置付けになることを確信していたのだ。

仮想現実的に、ネットを介して様々な情報を得ることができるが、実体験としてのリアルな実になる経験は、身体と心が突き動かされない限りできない。

結果的にこの砂浜に、土取さんと三回も通ったことになる。距離にしてみれば一往復で約1,000キロほどは走るので、このプロジェクトのために3,000キロを走破したことになるわけだ。3,000キロというと、北海道の端から鹿児島の端までの距離になるので、まあ、日本列島を縦断してるのと同じという事に、自分でもビックリである。

最近では、この観音寺にかなりの親近感さえ覚え始めている自分にもビックリしているほどだ。

自然の砂浜を裸足で歩き、海の水に入るという当たり前の感覚、そして海の満ち引きの波の音や、鳥のさえずり、風の心地良さや空の様相等々、浜辺には全てがそろっていると言ってもいいかもしれない。

この「浜辺のサヌカイト」〜いのちの海に捧げるレクイエム〜というプロジェクトに関わることができたことは、今後の自分へのギフトだったと思える。

そして、個人的には、遠路はるばる関東から心意気で駆けつけてくれた、小林さんとすぎさんという大切な仲間がいてくれたことも奇跡だった様にも感じるのだ。

 

どんな形でも繋がりを持つことで、心や氣持ちをその周波数というか、その空氣感へ合わせることができる様にも感じているので、クラウドファンディングという形で、プロジェクトを多くの皆さんが応援してくれていることは、本当に大きな意味があると思えております。

Sound Stone Circleは、かなり個性的なメンバー揃いでしたが、絶妙に良い仕事ができたと思えます。

世界的にも、各個人的にも、大きな変革の時を迎えている様にも感じる昨今、音の神秘の本質に生きる土取利行という音楽家が、これからを生きる者に、一つの道標として記録してくれた奇跡の映像となっていると思います。

クラウドファンディングは本日で終了しますが、応援していただいた皆さんをはじめ、氣にかけてくれた皆んさんに、心より感謝いたします。

最後に、土取さんからのメッセージが以下リンクのブログにありますので、ご一読していただけたらと思います。

tsuchino-oto.hatenablog.com

梅を干す

こんなに早く梅雨が明けてしまった事にビックリだが、梅を干すにはバッチリの天候だ。

母に工程を教わりながら、先日の農カフェでの梅ギャラを梅干しにするべく奮闘している。

糸魚川で拾ってきた大きな石が、重さと大きさが絶妙だったらしく、だいぶ早く水がついてきた。この水分がいわゆる梅酢になるという事だが、昔は、この梅酢を得るために梅を漬けたという話も聞いたことがある。

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畑に自生していた赤紫蘇を、ちょっと少ないが入れてみる。氣分的には、かなりの満足度があったが、梅が紅くなるには少なかったようだ。
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上手いこと陽が照ってくれて、梅はたちまち乾いていく。異常な暑さの太陽真っ盛りの時だっただけに、その熱量が梅に入り込んでいったのではないだろうかと期待している。
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本格的に作るのは初めてに等しいので、その作業や工程が、とても面白かった。この丸いザルも近くのホームセンターで購入してしまったので、来年もやりたいところだ。
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最初のザルは、中心から螺旋状に丁寧に並べていったのだが、手間はかかるが、なかなか良い感じになった!!!
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見た感じも美しい。

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その次のザルは、数個まとめて並べていったのだが、早く並ぶ分雰囲氣が雑然としている感じで、今ひとつな印象。

結果的に、ひとつひとつ並べていくのが自分の好みにしっくりくるみたいである。

表面が乾いたら、裏返しにしたりするのだが、単純な作業の中に、かなり真理が詰まっている様にも感じてしまった。

同じ様に見える梅だが、並べて干してみるとひとつひとつに個性がある事に氣づく。そして、くっつかない様に適度な空間を空けるという面白さと、最終的に並べたことで出来上がるひとつのザルの中の宇宙観が、とても興味深いのだ。

何氣なく、当たり前に食べていた梅干しだが、ひとつひとつに手間をかけて愛情を注いで出来上がることを知ることができた。日々変化していく梅干しを観察するのも面白いもんだ。

修行時代に、土取さんのパートナーだった桃山晴衣さんに言われて、とても印象に残っていることがある。

「料理をする時には、いろんな作業を同時に進めていくけど、それぞれやっていることと意識を切り離してはいけない!」ということだ。

これを、今回の梅干しを作る時に、物凄く感じたのだった。

梅を漬けて、重石が効いてきている時も、それとなくどうなってきているかを氣にしつつ意識を向け、赤紫蘇を入れてからも、またその雰囲氣を想像したり、そして、干し始めて見ると、夜露が降りる夜の空氣を感じたり、梅を裏返したり、という具合にものすごく充実した梅干し作りだったなあと思えるのである。

もうひと干ししたいと思ったら、梅雨に逆戻りした様な天候になってしまったので、今年は、これで良しとして、甕にでも入れて梅干しとして楽しんでいくつもりである。

塩分は少なめので、梅の味がするのも嬉しい。これから、この梅干しが熟成していくのも、また楽しみであります。

 

「浜辺のサヌカイト」という宇宙

情報過多によって、まともな判断ができなくなってきている様にも感じる昨今。

海や川や山であったり、はたまた植物であったり、自分にしっくりくるものと波長を合わせていく時代だと思えるのだ。

俺の様に、わりと自然環境や植物を身近に感じて暮らしている人間からしても、5月の「浜辺のサヌカイト」での経験は、度肝を抜かれるものだった。

そんな浜辺のサヌカイトプロジェクトのクラウドファンディングが、残すところ数日で終了となる。数日前に予告動画が公開されたのだ。

youtu.be

浜辺に櫓を組んで、そこにサヌカイトという石を吊るして、置いて叩くというとてもシンプルだ。

デジタルな世界が極まってきて、なんでもできる現代。

海と空、そして月という大自然に委ねるという行為は、物凄いリスクを伴うわけだが、不思議と当日の演奏のひと時は、演奏家や撮影・録音クルー、はたまたスタッフというそれぞれの個人という概念が無くなり、地球という存在とリンクしていくのを感じた。

「さあ、今だ!!!」と言わんばかりに、ほんの数分だけ、月を中心に雲が薄くなった。その後、月は隠れ、更に劇的な登場をしてくるのだ。自然と呼応するというのは、こういうことなのかもしれないと思えた瞬間でもあった。

この一枚は、今回の撮影を担当している長岡さんが、最後にサヌカイトの櫓を撮っているシーンだが、まるで祈っている様にも見えるのが印象的だった。

こういったスタッフ側の素敵な関わりは、表に出てくることは無いが、今回の「浜辺のサヌカイト」に関わったスタッフ陣は、とにかく氣持ち良いメンバーが集結したのは、ある意味奇跡だったとも言える。

長岡さんのメッセージを読んで、彼が今回の撮影をした意味がはっきりしたのも非常に興味深い。

motion-gallery.net

正直なところ、クラウドファンディングというものは、個人的にはあまり好きではないというのが本音だ。

しかし、今回のクラウドファンディングは少し違っている様に感じるのだ。通常のものは、誰かを応援するというものがほとんどだが、「浜辺のサヌカイト」というプロジェクトを応援することで、自分自身をも応援することになる様に思えてならないのだ。

実は、俺自身もスタッフでありながら、クラウドファンディングに参加してして、やけに幸せな感覚を覚えているという不思議さなのである。

金額の大小ではなく、この作品に関わることで味わえる、あの浜辺の感覚を共有して、一つの船に乗るような感じだろうか。

 

ちょっとでも心が動けば、是非この最後のチャンスに、心豊かになるチケットだと思ってご参加いただければ幸いです。

土取利行サヌカイトプロジェクト「浜辺のサヌカイト/いのちの海に捧げるサウンドレクイエム」 音楽映像制作 - クラウドファンディングのMotionGallery