この季節、無料で楽しめるのは花だろう!!!
家庭菜園を借りて、少し野菜を育てているのだが、早朝の光に映える矢車草は、なかなかに興味深い。
矢車という名前の如き、そのシルエットは、何気なく見ていると見過ごしてしまうかもしれないが、相当極まった造形美ではないかと思うのである。
ちょうど、この矢車草が咲き誇る場所には、お地蔵様があり、ニッコリした笑顔が愛らしい。自分のまわりにこれだけ花が咲いていれば、石とはいえ、笑顔になってくるのかもしれない。
そして、我が家庭菜園の入り口にも矢車草が鎮座している。普通は、刈り取ってしまうのだろうが、花が咲いていて綺麗なので、そのままにしている。
わずか10坪ほどの畑だが、良い雰囲気になってきているので、変化を観察するのが楽しい日々を過ごしております。
しかし、すぎなの生命力の強靭さには、驚かされる。どこからともなく出現してくる。
他の畑のは、すぎなを根絶やしにして、通常の土が露出しているか、野菜の部分だけ穴が空いている、マルチというビニールを敷いているか、という感じなので、俺の畑は、少し変わっている存在だとになりつつあるようだ。
すぎなに朝露が残っているのが、また良い感じで、すぎなによって表面の乾燥が避けられている。
すぎなのみならず、他の雑草も頑張ってくれているので、共存していきたいと思っているところなのである。
右も左も分からないわりには、種を蒔いて、芽が出ると、とても嬉しい。
しかし、翌朝見に行ってみれば、柔らかそうな芽は、鳥にやられてしまって、「ガーン・・・」という状況も。。。
なので、始めた時に刈り取った太い雑草の茎を再利用して、鳥除けの囲いを作ってみた。
その囲いの中で、大豆とトウモロコシが、少しずつ育っているという現状。
休眠している種の状態から、土の中で凝縮したエネルギーが、開放へと向かい、地上に出現してくるその様は、まるで踊っているようで、とても楽しそうに見え、本当に舞台のワンシーンに感動する様な感覚がある。
帰り道には、今が旬のこの花が目に入り、クルマを停めて、一枚。
植物の世界、性に合っているのかもしれない。