Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

田圃

今年は、ちょうど良い話の流れから、30年以上の付き合いを続けている、ブレない陶芸家・佐々木浩章さんの田圃を手伝うことにしたのだ。

田植えはしたことがあったのだが、その前に水をはった田圃の土をトラクターで耕して、その土を平らにする、代掻きという作業から参加させてもらったのだ。

佐々木さんの田圃は、とても良い雰囲氣の場所で、閑静な住宅の並ぶ一角を入ると、いきなりオアシスの様にポツンと現れるのだ。4枚ある田圃は、きっちりとした四角ではなくて、端っこは楕円氣味で、有機的に感じられ、清々しい氣に満ちている場所だった。

とにかくトラクターって凄いな!!!というのが一番印象的だった。それほど新しいものではいと思うのだが、ディーゼルエンジン好きな者としては、エンジン音はかなり調子の良い音に感じられ、その音を録音してしまったほど!!!

今週水曜日に放送したSpiral Groove(FM桐生)では、そのトラクターのエンジン音と代掻きの時に板を引っ張る音などもミックスして導入部分と終わりの部分で流してみたら、北欧のピアニストの世界観から、一氣に引き戻されて、ラストはもう佐々木さんの田圃が広がっていたという(笑)。再放送は日曜日の21時から下記のアドレスにて、スマホはアプリ(FMプラぷらをダウンロード)で、パソコン版はそのままで聴くことができるので、ご興味ある方は是非!!!

fmplapla.com

ラクターが力強く土を耕していく姿は、拝みたくなるほどだった。これを人力でやったら、途方もない時間と体力が必要だし、その疲労度も物凄いことになるに違いないのだ。

青空に浮かぶ雲とトラクターの働く光景がとにかく素敵に見えて仕方なかった。

ある程度土を均したら、二間ほどの長さの板に紐を付けて、両端に重石をくくりつけたものを引っ張って更に土を均一に平にして行く。なんてことない道具での作業だが、とにかく効率的に良く考えられているもんだなあ、と関心しながら代掻きという作業をすることができたのは、とても嬉しい体験だった。

その日の夜は、凄く疲れたわけではないのだが、とにかく身体に心地良い疲れが浸透していく感じで、横になるのが氣持ち良かった。

そして、先日の土曜日は田植えだった!!!

佐々木さんの友人や高校時代からの親友二人も参加して、賑やかに行われた。

同級生3人で並んでの田植えは、かなり新鮮体験でもあった。プロから見たらかなりゆっくりペースな事は言うまでもないが、本人たちはいたって氣持ち良く田植えを行っていたのだった。

格好は人それぞれだと思うのだが、飛び抜けていたのが、除染作業でも行うかの如き白いつなぎ姿の I さん!!!

子どもたちを撮影している姿は、ガイガーカウンターで線量を測っている様にしか見えなかったのも、シュールに見えつつも楽しい一コマだった。

高校時代の英語の先生のデイビットは、枇杷のケーキを焼いてきてくれ、これがまた美味しくてビックリだった。彼曰く、本日の最大の仕事は、そのケーキを切り分ける作業だっんだとか。。。

総勢11人で行われた異文化交流的、佐々木さん家の田植えは、とても楽しい時間となったのでありました。

ちょうど良い規模で、友人たちが集まる理由にもなる田植えという行事に、改めて感謝の思いが湧いてきたのでした。