Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

春から夏まで、月一で酒蔵を満喫することにした!!!

 桐生の素晴らしいところは、有鄰館酒蔵があることだ。

この御神木の如き、巨大な楠が、酒蔵を見守っていてくれるのも、重要なポイントだと言えるだろう。

そして、今年は、この酒蔵に呼ばれている氣がしている。

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なんと、5月、6月、7月、と3回シリーズでライブの開催を決めてしまった次第。

冷静に考えれば、短期集中なので、なかなかに難しいのだろうが、そんなことは言っていられないのである。

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いつでもやれるしな!!!と思っていると、結構できなかったりする。

勿論、計画をしっかりして、やっていくにこしたことはないが、今の日本というか、世界的にみても、いつ何時何が起きるかわからない状況。

「今年は、酒蔵だ!!!」との閃きと思い込みから3回の濃いライブをやることにしたのであります。

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以下は、製作途中のフライヤーより・・・
 
  今、ここにある音・・・
 
今年は、何故かこの酒蔵に呼ばれている氣がしています。実際に4月16日の「新月神楽」では、酒蔵が祝福してくれているような空気の中で演奏することができ、その空気感を多くの方が感じたようでした。
そして、5月、6月、7月と月に一度のライブの開催を決め、動き始めたところ、
絶妙なタイミングで各回のゲストが決まっていきました。
 
有鄰館酒蔵は、祝祭の空気に満ちあふれており、みなさんのお越しを待っていると思われます。
 
2018年
5月19日(土)風の鼓動 石坂亥士のパーカッション ×大川浩正(朗読)
6月30日(土)夏越の大祓 〜音霊のカタチ〜 KNOB×石坂亥士
7月14日(土)新月神楽エレクトロニカ
        HIROAKI WATANABE aka PSYCHOGEM×石坂亥士
開場:18:30 開場 19:00  会場:桐生市有鄰館酒蔵/群馬県桐生市本町2−6−32
チケット:各日4,000円(当日券のみ、中学生以下無料・乳幼児可)
※三公演共に、場所、開演時間、料金共通となります。

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◎風の鼓動 石坂亥士のパーカッション

2018年5月19日(土)開場18:30 開演 19:00
「風の鼓動」という、自分の音の世界を導いてくれた詩があります。
その詩をアルバム「新月神楽」にブックレットとして追加しています。
メキシコのオアハカでの演奏を聴いてくれた、現地在住の荒地かおるさんが贈ってくれたものでした。
僕の音は風となり世界中を旅して、遺伝子の奥に刻まれた民族の記憶を呼び覚ますという大きなスケールの内容でした。
自分の音のテーマが「風」であったこととも重なり、この詩を大切にしていました。
そして、その言霊によって、自分が、今ここに立っているのだと思っています。
大川浩正さんの朗読というカタチで、この詩と自分の音の世界を対峙させること
によって、新しい音の世界が生まれる予感がしています。


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 二回目のライブは、当初6月23日に予定されていたものが、諸事情により、この30日へ変更となりました。この日時変更が、なかなか重要な鍵だったと思えます。
KNOBさんのディジュリドゥや石笛の音色は、日本の伝統の中に息づく儀式や祈りの音そのものです。神楽太鼓とディジュリドゥの融合していく音の世界は、古から続く日本をはじめとした世界の民族の儀式の空間そのものの音だといえます。
そんな二人で夏越の大祓を音で体感していただけるライブにする予定なのです。
 
◎夏越の大祓  〜音霊のカタチ〜 
6月30日(土)開場18:30 開演 19:00
夏越の大祓とは、芽の輪(ちのわ)を神前に立ててこれを3回くぐりながら
水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱える。
私たち日本人の伝統的な考え方に基づくもので、自らを祓い清めることを
目的としています。
そんな夏越の大祓の世界観を、KNOBさんをゲストに迎えて、
世界最古の楽器とされるディジュリドゥと神楽太鼓を中心に、
音で展開していく夏越の大祓。ここ数年は、二人で世界中の様々な
場所での奉納や祈りの演奏を共にしてきて、まさに阿吽の呼吸。

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三回目のライブでは、同世代の友人でもある、HIROAKI WATANABE aka PSYCHOGEMをゲストに迎えて、新たな新月神楽の世界を探求して見る予定!!!

いつも連絡を取り合っているわけではないのだが、偶然にも3月末の岡本太郎さんの太陽の鐘のオープニングイベントの時に偶然にも彼が見ていて、久々の再会となり、タイミングと出会いの必然とも言えるし、そんな流れに乗って、今回のライブのゲストをお願いした次第なのだ。

7月14日(土)開場 18:30 開演 19:00
それぞれの音を追求している、同世代の二人が放つ、一夜限りの新月神楽の世界。
DJとしてクラブを中心に活動しつつ、様々な電子音を熟知しての演奏も展開する
HIROAKI WATANABE aka PSYCOGEM。神楽太鼓の生音がその場で、彼のセンス
によって変換され、再構築されて鳴り響く。
13日の新月を経て、新たに始まるタイミングでのセッション。
今だから聴く事のできる音の世界がここに出現する。

 

 
 

 

新月神楽という音の世界

意識せずに、急遽4月の新月にライブをしておこう!と決めたわけだったが、ライブ当日の4月16日は、牡羊座新月だったとのことで、一年の始まりでもあり、今後の展開を左右すると言われているらしい。

何か強力な引力なのか、磁力なのか、はたまた惑星の運行的に宇宙の法則の中にあるエネルギー的ものだったのかは定かではないが、今回の酒蔵の空気感はとても清涼であり、祝福してくれている様でもあったのは事実だった。

これは、この酒蔵がアルバム「新月神楽」の完成を祝ってくれている様でもあり、なんだかとても嬉しくなった。

実際に、この酒蔵で録音をして作り上げて行ったアルバムなので、やはり、この場所からお披露目を始めていくのが、自分としてははずせない事だったので、実現できたことに本当に感謝であります。ご来場いただいたみんさんをはじめ、スタッフのみんな、酒蔵に心から感謝です。

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なかなか一から掃除をして、舞台を作っていく作業をすることはないので、自分自身の足元を毎回見つめ直す意味でも、この準備の作業は大切だと思える。

今は、見かけないリヤカーが照明や椅子を積んで大活躍してくれる。必要な装備のみに特化したその造形美は、いつもながらに素晴らしいと思ってしまう。

 

大銅鑼の音の第一印象は、やけに深い部分から鳴り響くなあ、ということだった。なにか太古から流れ続ける芸能や音の神秘の背景にある通奏低音の様な流れを感じることができた様に思う。そこまで深い部分まで感じることができると、演奏というのは、本当に自由になるもんだなあ、と思えた。

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今回は、アルバムで使った楽器の説明もしながら進行していく珍しいスタイルとなり、それぞれの特徴などを紹介していったが、自分が好きなものを紹介するのは、結構楽しいのにビックリ。

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一旦音を出し始めると、すぐにその世界観に入るのは、やはりその楽器の持つ音の神秘なのかもしれない。下の写真は、アジアの宇宙観でもある亀が地球を背負っているというのを楽器に現した様な、インドネシアのチェンチェン!!!

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そして、神楽太鼓の鳴りが、素晴らしかった。これは、毎回聴いてくれている方が何人も言っていて、今までで一番鳴ってた!という話だ。

自分でもその感覚はあり、やけに軽く、そして自由にグルーブを展開していくことがとても自然にできたのが、本当に良い状態だったんだなあと思えるのだ。

大好きなメキシコの亀の甲羅のマラカスも横に鎮座している。。。

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アルバムの5曲目、螺旋率-即興-Spiral Scale-Improvised-で、甥っ子の草吉とのセッションを収録しているので、ラストは草吉との即興セッションとなった。

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おそらく、一番大切にしている即興感を共有できる、最年少の演奏家だろう。

自分を信じて、迷わず、自分で決めるというシンプルなことだ。

彼の最初に聴いたライブは、俺の師匠の土取さんと俺のライブなので、幼少期に相当に濃密な即興の種が植え付けられ、その芽が出始めているのは、嬉しい限りだ。

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入口では、伊東屋珈琲さんが提供してくれたウェルカム珈琲の「新月神楽ブレンド」がふるまわれ、早く来てくれた友人のモーリーが珈琲をサービスしてくれた。モーリーは、俺と草吉の髪の毛をカットしてくれている床屋さんだ。

そして、受付は、群馬が誇る即興系ダンサーの山賀ざくろさんという豪華な顔ぶれ。

外回りはいつものメンバーの高峯君がいるので、鬼に金棒的に何があっても大丈夫な状態。

そんな仲間に支えられつつ新月神楽の幕が上がっていったのだった。

照明の円くんが、スポットに青系のフィルムを入れてくれ、新月神楽の世界観を視覚的にも盛り上げてくれ、なんとなく神聖な世界観となった。

写真で見ると、そこに浮かび上がる楽器たちや衣装の雰囲気がなんとも良い感じで、絶妙なバランス。

今回は、ふたり共うさぶろうさんが衣装として作ってくれたものを着用。草吉のものは、彼用に作ってくれた特注のもの。うさぶろうさんの衣装は、新月神楽の世界観にも絶妙にマッチして雰囲気を盛り上げてくれていた。

舞台という表に立つ側と直接は立たないが、照明、会場、受付、裏方、衣装もろもろ、支える側の、表と裏のバランス、そして、ご来場いただいたみなさんの空気感すべてが、今回の祝祭の様な雰囲気を作っていたんだと思う。

春季例大祭は祭り日和となりました!

群馬県延喜式内社でもある賀茂神社は、未だに鎮守の杜が背後に広がる素晴らしい神社だなあ、と宵祭りの時には毎回思う。

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宵祭りの神楽殿は、闇に浮かぶタイムマシンの様にも見えてくる。

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ここ数年は、甥っ子と孝君の息子が、舞台に立ってくれていているので、だいぶ助かっている。神楽というのは、舞台で上演されるものだけではなく、その準備や片付けも、その伝統のひとつであり、掃除や、神楽で使われる道具の幣束を付け替えたり、太鼓を締めたりと、いろいろなことがあり、特に祭りの日には、ゆったりとした神楽時間が流れているのだ。

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神楽というのは、神楽師になった順番で、先輩後輩が決まる。なので、還暦を越えた後輩もいたりして、なかなか興味深いわけだ。

メンバー的には、ギリギリみんなで協力してそれぞれの幕を上演しているので、ひとりひとりが大切なポジションを占めている現状。

メンバーが多いにこしたことはないが、このギリギリの状態がなかなか良いのかもしれない。

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今回はなんと、自由の森学園の時の先輩とだいぶ下の後輩が二人で駆けつけてくれて、久々の再開が、嬉しかった。

先輩も、卒業してから、本格的な神楽や芸能に携わっているとのことで、お互い伝統の中に身をおけることに感謝しつつ、楽しいひと時を過ごすことができたのだった。

最後の演目が終わった後に、トコヒョの衣装のままだが、二人ががっしりしてるので、やけにやせてみえている・・・

自由の森学園の1期、2期、6期の珍しいスリーショットで、春祭りの幕が閉じたのだった。

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賀茂神社春の例大祭

明日、明後日は、地元の賀茂神社の春季例大祭だ。

明日14日が宵祭りで、15日が例大祭となっている。

14日は、17時から御神事が始まり、その後に舞台清めの舞である「白黒翁三番叟」が上演され、その後に夕食をはさんで、「道開けの舞」猿田彦命の舞が行われる予定となっております。

この「白黒翁三番叟」は、宵祭りと例大祭本祭りの二日間とも最初に上演される演目で、宵祭りは、俺が白翁を舞う予定で、本祭りでは、超ベテランの会長がこの白翁を舞うことになっております。

会長の白翁の舞は、幽玄な世界出現する、素晴らしい舞。

俺の方は、まだこれからというところであるが、厳かな式舞なので、歳をとっていく過程で練れて行く舞だといえる。

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こちら、猿田彦命。するどい眼光で睨んで、道を作っていくというだけあり、お面の眼光もなかなかの迫力。

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15日の本祭りでは、10時から御神事があり、その後10時半をめどに「白黒翁三番叟」、「道開けの舞」と続き、午前中はこの二座で昼休憩となります。

メンバーがギリギリなので、今回は、順番が変わり、13時過ぎからの、午後一番には、日本中でもここ賀茂神社にしか伝承されていないと言われる「屑紙拾い三番叟」から始まる予定。(下の写真)

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その後は、「岩戸開きの舞」。この幕では、手力男命の舞を担当していて、これは、神楽師になった当時から20年以上舞っている役なので、だいぶ良い感じに練れてきている感じである。

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そして、最後は「稲荷山種蒔きの舞」という、護符でもあるお餅を来てくれた方々へお裾分けする幕である。

発音がなんだか難しいのだが、いわゆる「ひょっとこ」を、「えさこぅ」と「えさこぅ」と、そ同じ名前で呼び合って、面白おかしく進行していく。

お稲荷さんが天下って、五穀の種を降ろして、畑を耕して、種を蒔いて、その稲を刈って、餅をついて、それを舞台から、みなさんへお裾分けする!という流れ。

この時のみ、どこからか人がやって来て、餅を拾うと、帰っていく。。。。

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天気が悪いという予報なので、足元に気をつけていらしてください。

雨の場合、雨をよけて見るスペースは、限られるので雨具が必要だと思います。

 

賀茂神社 群馬県桐生市広沢町6-833

石鴨天満宮の桜模様

石鴨天満宮付近は、今年は桜の開花が早いらしいとのことで、下見に行って来ました。

たしかに春祭りまでもたないかもしれないほど咲き誇っておりました。

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石鴨天満宮の春祭りは、4月29日。

11時から御神事が始まり、その後神楽太鼓の奉納演奏を10分ほどして、直会があり、12時過ぎ位からは、例年のように参加できる方は、約2キロ下流までの練り歩きをする予定となっております。

こちらで準備してある、鈴や鳴り物などの手に持てる楽器を持って、誰でも参加できます。

なにぶん時間は、前後する可能性が大きいので、気持ちと時間に余裕を持って来ていただけたら幸いです!

詳細は、以下リンクのかぐらだぶらプロジェクトのブログにて!!!

 

石鴨天満宮の春祭りに参加!!! - かぐらだぶら活動予定

 

 

 

自然にあるがままに。。。

花というのは、エネルギーがあるもんだなあ、と一枚。

これは、花畑ではなくて、花屋さんの店先に並んでいた花たち。造形的にも大小中などの様々な大きさがあるのが、バランスがいいいのかもしれない。

とても良い感じだった。 

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50号を桐生へ向かっていると、赤城山の方から雲が湧いてくるような光景に遭遇・・・。

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雲の様子がどことなく物語の様な空模様の夕暮れだった。ちょうど翌日には、友人のお父さんの自然葬が、雲の湧いている赤城山山麓で行われることになっていて、そこでお別れの演奏をすることになっていた。

なので、無関係な空模様でない氣がしてしまった。

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手作りのお別れの会は、親族とごく身近な友人で執り行われ、20人ちょっとの人達が赤城山麓へ集まって行われた。

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自然豊かな赤城山麓。故人を偲んで、柚の木の植樹が行われ、その後に俺の演奏となったのだった。

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故人とも縁の深かった、友人からお借りしたソルフェジオ音階で、自立式の箱に音叉が取り付けられた特殊な音具をお借りして、冒頭部分で使われてもらう。この音が立ち上がっていく中に大銅鑼を始めた。

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屋外での響きはどうかと思っていたのだったが、これが、とても良い感じに響いたのにはビックリした。故人への音ということだったが、普段と変わらない感じで始めたのだったが、自分自身の状態がいつもよりも、やけに低い重心というか、川の流れで言うと一番低い部分の流れとでも言ったらいいのか、絶対的な大きな流れがゆったりと流れている様な感覚が内部にある状態となっていた。

これには、ちょっとびっくりしたが、あの世とこの世を繋ぐ音の本質的な部分なのかな・・・という印象だ。

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すべて終わった後の空模様は、なんとなく穏やかに感じられ、故人のご冥福を祈りつつ、この日のことを忘れることはないだろう。

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新月神楽というアルバムの内部事情

 こぶしの花が咲く頃だった。 蕾のカタチは、興味深い。ぎゅっとエネルギーが凝縮して固かったものが、序々に花びらの存在が見え隠れしつつ、外の空気と触れ合いつつ開花の予感を知らせてくれる。

この頃になると、ワクワクしてくる。。。。

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花開いて、間近に見ると、その造形美と存在感は、圧巻だ。

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そんなこぶしの花の下、アルバムの中で使用している楽器たちを撮影したのだった!!!

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この石は、やけに音が良くて、カタチも良いのだが、普通に河原で拾ってきたもの!

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陶芸家の平形牧男さんが特注してくれた大土鈴!中には複数の玉が入っていて、独特で、なかなか無い鳴り。マラカスや、こういった中に何かが入って音が出るものは、太鼓よりも古くからあったという説もあり、とても原初的な音がする代物。

二つ作ってもらったのだったが、一つは、若かりし頃に、初めて使った時に振り過ぎてしまい、中の玉が本体を破壊してしまった・・・

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バリのガムラン隊の音をさりげなくその軽やかなリズムで支えているチェンチェンの造形は、アジアの宇宙観である、亀が地球を支えているというイメージを楽器にしたもので、亀の背中にシンバルが配置されて、それでリズムを刻んでいく。見た目とは裏腹にもの凄い音量がある。ガムラン部隊の爆音の中でもその音がハッキリと際立って聴こえる様に工夫されているようだ。大きい音も出るが、微細な音もその魅力のひとつであり、アルバムでは、その微細な音をクローズアップしている。

太陽の様に見えるカジャールや、グンタ[大土鈴の横にある鐘]もバリからやってきた宇宙を現す音。下の写真のドラの様なものがカジャール。これもチェンチェン同様、「カン・カン・カン・カン!」と継続的にリズムを刻む楽器であり、単純ではあるが、とても重要な大切なポイントをしめているものなんだとか。

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瓢箪に鹿の皮を張ったものは、メキシコのウイチョールの雨乞いの儀式で使うカエルの声を模した音が出るもので、なかなか貴重な代物。ウイチョールという部族が、鷲や鹿、サソリ、ペヨーテ(幻覚を見るサボテン)、トウモロコシ等の、聖なる物と崇めるものの一つである、鹿の皮を使っているというのがポイントの一つ。
そのウイチョールが多く住むナヤリットのウイチョールの美術品を扱うお店の隅に壊れて転がっていたものをもらって、修理して使っている。現地で手に入れたレアな一品だ!!!

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写真には写っていないが、メキシコの山岳地域で儀式の時に使われる、小さめの亀の甲羅でできたマラカスも使用している。

下の写真の、大きなシンギングボウルの音を、もの凄く近くで録って、通常耳では聴こえにくい低音まで入れて、その音を背景にして展開していく曲もある。

普段のライブではできない音の世界観を、この「新月神楽」というアルバムに集約した感じで、その音は、ライブで演奏してる時に自分で感じている音の背後にあるものなのかもしれない。

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アルバム完成記念のライブを、どうしても最初は、アルバムを録音した桐生市有鄰館酒蔵から始めたいとの思いで、急遽次の新月である、4月16日に開催することにしましたが、なんと月曜日であり、一番出にくい曜日なので、タイミング合う方は、是非です!!!

音の響きは、最高です!!!

そして、何と言っても気持ちよい季節!!!

急なこともあり、告知もろもろ間に合っていないので、お客さんからスタッフまで少数精鋭的な予感であり、相当ゆったり聴けるかと思われます。

 

場合によっては、受付は俺か!?という流れも。自分が立っていない事を祈るのみ・

 

◎4月16日(月・新月

開場 19:00 開演 19:30

¥4,000(当日券のみ)

※小学生以下無料・乳幼児可

会場:桐生市有鄰館酒蔵/群馬県桐生市本町2−6−32

施設案内 有鄰館(ゆうりんかん)|桐生市ホームページ

 

アルバム完成記念として、今回のライブでアルバムをお買い上げいただけると、

立春大吉ソロライブ」の時に書いた「立春大吉」のお札をプレゼントしたいと思っております。

※まだ数はありますが、ある分だけなので、一応先着順となります。