朝起きると、雨模様だった。雨は雨で良いのだが、屋外で本番のある日の朝の雨は、少々微妙な感じではある。
一瞬脳裏をよぎったのは、地面の湿り具合がどの程度になるかなぁ???ということだった。
準備を進める中でも、パラパラと落ちてくる雨粒だったが、木立の中のバラフォンは、やけにしっくりきていて、嬉しくなってしまった。
今回は、神楽太鼓奏者ではなく、パーカッショニストとしての演奏だったかなと。
一応、「へんしん」という題は決まっているが、内容や時間は何も決まっていないという、素敵な企画!!!
その分、楽器の選択に少々時間をかけた感じだった。
屋外での、この感じのパフォーマンスは、あまりやる機会がないのだが、何気に一番得意なスタイルなのだ!!!
松村さんは、毎年継続してダンスのスソロ公演を桐生市有鄰館で開催されている。そんな松村さんを応援しているみなさんが、数多く集まってくれた。集客的には、8対2という感じで、松村さん8割の観客に対して、俺が2割といった感じだっただろうか。
今回の木立の中で音を響かせる時に感じたのは、音自体をいかにシンンプルに出すか!という事が大切なポイントだった。
この竹に切り込みを入れて作ったスリットドラムが、とても効果的だった。昔、子どもたちと作ったもので、底には「そうきち」とマジックで書かれてあったが、これが結構良く鳴っていた。
みるからに毒々しい赤いキノコが森に生えていたが、あとから母に写真を見せたら!タマゴダケというキノコで、食べると美味しいんだとか!?
毒々しいが、美味しく食べられるキノコが生える森に響き渡る音は、自然の音と融合していたようで、ある男の子は、「音に合わせて、森が動いているように見えた」と嬉しい事を言ってくれていたようだ。
個人的には、マリのドゴン族の上着にタイのナガ族の変形タイパンツというスタイルでのぞんだのだが、写真で見るとゴングを持って走る姿は、中国山岳民族の祭りのワンシーンの様で、自分でない様にも見えて、ニヤリとしてしまった。
屋外での音の響きは、やはり良いもんだと思えた、中之沢美術館でありました。
ご来場いただいたみなさんをはじめ、お誘いいただいた、松村さん、中之沢美術館の関係者のみなさんに、心より感謝いたします。