Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

かぐらだぶら 3.11 の祈り合わせ

 本日は、定期開催している、親子対象のかぐらだぶらワークショップの日。

あの東日本大震災から7年目が経ったんだなぁ、と、しみじみ感じ入りつつ会場に行ってみると、今日は、なんと参加者3人。

それも、ざくろさんに、俺、甥っ子の草吉の3人・・・。

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今日は、どちらにしろ東日本大震災で犠牲になった方々への鎮魂の時間と音を届けようと思っていたので、3人でもやろう!という流れとなり、午後2時46分少し前から黙祷しつつ、即興の鎮魂の音の祈りは始まった。

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草吉は、銅鑼。

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ざくろさんは、ピアノ。(もの凄いレアなケース・・・。)

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俺は、グンタと韓国のシャーマンの鈴とソルフェジオガンク。

初っぱな、ソフトなタッチで草吉が銅鑼を鳴らし、祈り合わせが始まる。

デュオと違って、トリオになると音の進行方向や速度感質感が、良くも悪くもトライアングルになり、とても立体的になっていく。

それぞれの楽器の特性をそれぞれが理解しつつ、互いの音も聴きながら、合わせる訳ではないが、多少の影響はし合っているという面白い関係性で、セッションは進んでいく。

通常の演奏と違っているのは、鎮魂というひとつのテーマだけだろうか。

東日本大震災の時に、草吉は確か3歳位、そんな幼児だった男の子が7年後には、鎮魂の音を奏でている現状は、日本にとっては良い兆しとも言えるかもしれない。

あの3.11.以来、表現や音の根源的な部分を相当に熟考して、今日があるわけだが、そんな経験も踏まえつつ、いろんな意味で前進していけたらいいなあ、と思うのである。

鎮魂の演奏は、約15分間。濃厚な時間が過ぎ、ある意味時間軸も無い様な不思議な時間だった。

一応、記録用に音を録音したのだが、帰宅して編集してみてビックリ。。。

どんな状況なのかはよく分からないが、地鳴りの様な低周波が記録されていたのだ・・・・。

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やり切った、3人で記念に一枚!!!

これは、何か食べてから解散しようと、幼なじみのお店「わびさびや」へ。

わびさびや

季節限定のイチゴのクレープを注文!!!!

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美味しいものを食べて、ようやく現世に戻って来た感じだったかもしれない。

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こんな日があってもいいかな、と、日々の移ろいを楽しみつつ、かぐらだぶら3.11.ワークショップは無事に終了となりました。

 

いつ何が起こるか分からないこの世の中、日々できることをしていきたいもんだと痛感しています。