Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

変わらない要素が興味深い・・・。

先日、埼玉のとあるリサイクル店に行った時、ふっと、違和感を覚えて一回通り過ぎたが、戻ってパチリッとしてしまった。

そのチャリは、どことなく自分の中学生の頃の記憶に連なる造形をしていたのだった。

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当時で言えば、これはソフトチューニング?の部類に入るであろう、アップハンドルを少し前傾にしてブレーキレバーを上の方にするスタイル。

興味深いのは、ドリンクホルダー・・・。乗りやすさを捨てての、このスタイルにしているはずなのに、何故にドリンクホルダーを装着したのか・・・????

個人の趣味にとやかく言う筋合いではないのは、重々承知だが、違和感だった。

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キャリアの後ろの部分は上に向けて曲げられている。これは、スコップ等で、テコの原理を利用して難なく曲げる事ができるのである。

ここを持ち上げるのはポイントとしても、巻き込み防止のプラスチックのガードが外していないあたりが、今の時代を反映している感じで、中途半端な感じで、お母さんのママチャリをちょっといじってしまったという雰囲気が否めない。

俺たちの中学生の頃は、今思えば、何を考えていたのか・・・・????というとんでもないのが居たもんで、もの凄いアップハンドルを極限まで曲げて、右と左をくっつけて、左右の手の平がくっつく位の位置で乗っていた奴さえいたし、車の間をすり抜けしやすいから一文字のハンドルを20数センチほどに切ってしまったあり得ないチューニングをしていた友達もいたくらいだ。

俺の場合は、キャリアは友達にスコップで曲げてもらった。不思議な縁で、なんと、その友達がその後結婚した奥さんが、うちのばあちゃんと車の接触事故を起こしてしまったという流れも興味深い。これは、多少ぼけたうちのばあちゃんが、車に突っ込んで行ったらしいので、迷惑をかけてしまって申し訳なかったなあ、という結末だった。

そんなばあちゃんは、昨年、100歳を迎え、これはめでたい限りではあるのだが、まあ良い感じにぼけてしまって、都合のいいことだけ記憶に残るといういわゆる、どうにもこうにもという痴呆症具合で、今では施設に入って、毎日をゆるやかに過ごしているところだ。

今にして思えば、中学時代も、その時その時を結構楽しんで過ごしていたんだなあ、と。。。

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本日は、本当に小春日和。こぶしのつぼみがかわいい感じに、次の展開を待っている・・・。

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先日注文した、近藤等則さんのアブバムが届いた!!!!昨年の3.11.に録音したもの。

アルバムには、近藤さんのサイン、そして直筆の手紙が・・・。

これだけの大御所が自分で送ってくれていたことがビックリ。大切な事を教えてもらった氣がする嬉しいお便りだった。

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いろんな意味においても、深いアルバムだった。。。

近藤さんの操るエレクトリックトランペットの音色は、いつもはエッジの効いたもの凄いエネルギーを放出していく様なイメージがあった。

今回のアルバム「響命」では、あたたか味のある音色であり、どこかほっこりする感覚さえあった。

エレクトリックであっても、音の源は近藤さんの息吹なので、その息吹の質がとても重要なことなんだと思わせてくれる音がそこにはあった。

そして、近藤さんのエレクトリックトランペットは、エレクトリックの良さを最大限に生かしつつ、生のトランペットだけでは表現できない音の回りに存在している、演奏者には聴こえているであろう音を、その場へと還元していく氣がした。

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3.11という、タイミング的にも場所的にも、本当に意味のある音が、その場に響き、それがアルバムというカタチで、自分たちが聴くことができることは、本当に凄いことだと思う。

即興演奏家として尊敬できる数少ない大先輩が、この音をカタチにしてくれたことに心から感謝であります。

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今回、思ったのは、アルバムを介して、近藤さんとう、その人のエネルギーが郵送されてきた!という興味深さだった。

メールや通販だと氣も使わないので、熱は帯びないわけだが、実際送られて来た現物に、当人のサインが入り、手紙が入っているとうのは、半端じゃない熱量が伝わってくるんだなあ。。。。

久々にCD買って、ワクワクしたのでありました。

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しかし、やり続けて、貫き通すというのは、本当に凄いなあ、と思える!!!

 

 そして、アルバムが到着して、もろもろ満喫して数日、ご購入ありがとうメールが届く!というほっこりする出来事もあり、本当に買って良かったアルバムとなりました。

 

近藤等則さん、やっぱりいいな!!!

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