若い頃は、ひとつのことを続けるのって、難しいもんだなぁ!!!と思っていたのだったが、自分の意思とは関係なく続いていくものもあるのだということだ・・・。
そんなひとつが、韓国打楽器アンサンブルのサムルノリだ。
演奏をしながら、帽子に付けたリボンを自由自在に操るという目をみはるスタイルの、サムルノリの第一印象は、世の中には、凄いものがあるもんだなあ!!!と驚愕しつつ、当時はまだ学生で、和太鼓や郷土芸能を真剣にやっていたのだが、日本の芸能とは別次元過ぎて、自分には絶対に無理だな・・・。。。と思ったのを思い出す。
しかし、現在もそのサムルノリをやっているという事実。それもサムルノリのプロチーム「アンデミノルムセ」のメンバーとなっているのである。そして、細々とではあるが20年を越えるという自分史史上、最大のミステリーとなっている・・・・。
低音とベースのリズムを受け持つ「プクッ」という太鼓を担当しつつ、サンモとい帽子をかぶり、リボンもコントロールしての演奏もやれるようになっているのは、奇跡のようなことだと言える。
当初は生徒として、自分の演奏のスキルアップの目的で習っていたのだったが、リーダーの康明洙先生の面倒見がよく、ギリギリではあるのだが一緒にチームに参加させてもらっている感じなのである。
いつもは即興でのソロ演奏やセッションがほとんどだが、サムルノリはアンサンブルで、決められたリズムをみんなの呼吸やリズム、身体感覚を合わせて作り上げて行く打楽器アンサンブルの極地的世界。
日本の音の感覚は、ゆったりとした助走を経てある種ピークへと到達していったり、一音に込める祈りの音の世界。
大陸の一番東の土地柄なのか、韓国の音の世界は、様々なものが凝縮していて速度感というものは、特急列車にいきなり飛び乗る感じだ。
冒頭部分では、ほぼ「プクッ」の音で、「トゥン!トゥン!・トゥン!トゥン!・トゥントゥントゥン・・・・・」という風に始まりを告げるフレーズから始まる。
この一番始めの「トゥン!」という音から一気に超高速の特急列車に飛び乗った感覚を持って音を放っていくのだ。この感覚は、本当に独特だと思うが、この感覚を理解していないと、サムルノリの演奏は難しい氣がするのである。
そんな超高速な音を映画のバックに使いたいという話が昨年あり、その映画がこの夏公開される。
それが、「菊とギロチン」だ。
自分のメインの活動の演奏ではないのだが、一応、プクッで参加しているので、映画の公開は嬉しいもんだ!!!
以下のリンクにて、映画の詳細ありますので、ご興味ある方は是非チェックしてみてください。
よろしくお願いいたします。