2月25日に行われた即興セッション、とにかく楽しかったなぁぁぁああああ!!!!
即興の捉え方には、かなりの個人差があるので、自分の感覚に近い人と出会えた時ほど嬉しいことはない。
今回ご一緒した、Hi-Ringoさんは、昨年までは正直な話ノーマークの方だった。
しかし、昨年末にヒカルランド12周年の記念イベントで、少しの時間セッションした時、即興演奏家としてのアンテナにビンビン感じるものがあり、とにかく一緒にセッションしておきたかったのだ。
それは短い時間ではなく、ドロドロでもグズグズになってもいい状態で、DUOでの即興セッションをやりたかったのだ。
そんな俺の熱意から実現した2月25日だったのである。
家族からは、「遊びに行くんでしょ!!!」と羨ましがられながら都内を目指した。
まあ実際のところ、最高の遊びに違いない。
大好きな打楽器群の中から、これぞ!!!という楽しくなるものを選んで積みまくっての道中は、到着する前から車内でも鳴り物が振動で鳴たりして、氣分も淡々と盛り上がっていった。
到着してからも、セッティングも全て楽しくて、Hi-Ringoさんの持っているシンギングボウルも使わせていただくことになり、音の厚みは増して行く一方!!!
そのシンギングボウルは、満月の日にしか鍛造されない代物なんだとか!!!
とても太い心地良い音が響く一品だった。
今回は、即興セッションでもあるが、サウンドデザインという要素がかなり強かったかもしれない。
Hi-Ringoさんが操る「ピノア」と呼んでいるピアノは、ベルクマイスター音階という古代の音階に調律されていて、どこをどう弾いても心地良い音で響くというものなので、演奏スタイルはものすごく自由度がある。
そんな彼のスタイルに対応すべく、ピノアという鍵盤打楽器と合わせてみたい音を選ぶ作業が、個人的には、とても充実した興味深くもあり自分の感覚を鍛える素敵な時間になったと思えるのである。
セッション自体は、物凄く楽しいものだった。見ている方からは、男の子が二人で遊んでいる様だったとか。
まさに、そのままでしたが・・・・
俺の好きな即興の感覚は、合わせはしないが、無視するわけでもなく、調和を目指すわけでもない。しかし、同じ場所にいて何かの行為を積極的にやっているというもの。
その時に、自分自身に入り込むのではなく、冷静に起こっている事象を感じてやり続けるのである。
そんな時、ある瞬間、即興の神様が微笑んで、悪戯するように奇跡的なタイミングだったり響きだったり、あり得ない事を起こしてくれるみたいなのである。
今回、かなり即興の神様的には興味を持ってくれた様で、奇跡の瞬間と響きの連続だった。
それを、音のソムリエ藤田さんが、秀逸なマイキングで記録してくれているという奇跡がまた一つ重なっているのだ。いずれ音源として発表されるだろう。
iphoneで確認用に録音した音源ですら、「おぉぉぉぉおおお!!!」と唸りたくなる響きが入っていた。
どんな人と出会えるかで、人生の豊かさは変わるだろうが、俺の場合は、やはり一緒に響き合わせができる人と会えるのが一番嬉しいことなのだ!!!
全然、別の世界の人だが、即興演奏家として俺の中で、Hi-Ringoという需要な人物が増えた。
彼は、即興演奏家として急激に変化していて、俺にとっては嬉しい変化でもあり、一緒にセッションできるゾーンに突入してきたノーマークの刺客的存在なのである。
今後、彼とどれだけ熱いセッションが展開できるのかが本当に楽しみで仕方ない!!
今後の、彼とのセッションを念頭に置いて、日々様々な行為を積み重ねていかねば!!!と心に強く刻んだ時間となりました。
即興は、自由であることが本当に大切であり、何にも縛られない生き方や思考を持って、自分を大切にしつつ、まわりも大切にすることを実践していけたらと思うのである。
今回、関わっていただいた全ての皆さんに心より感謝いたします。
写真:西原直紀 / 下から2番目3番目:入口初美