Dragontone /石坂亥士

神楽太鼓奏者・石坂亥士のブログ

アルバム「新月神楽 SINGETSU-KAGURA」完成!!!

3月に入り、いろいろな事の成果や結果がハッキリしてきた感じがする。

昨夜帰って来たら、新しいアルバム「新月神楽」が、どさっと玄関に山積みされていた!!!

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このアルバムは、昨年の秋のソロライブ「新月神楽」で発表しようと準備をしていたのだったが、どうしても修正したい部分と録り直ししたい曲があり、春と共に台湾からやって来たのであります。(予算の都合上、台湾でプレスなので)

 

ひとつの物事をカタチにしていくのは、なかなかに楽しいのだが、進まない時は進まないし、一気に良い方向に流れ始める事もあり、とても興味深い。

焦らず、ゆったりした気持ちでいると、良い事が起こる様になっているようで、ちょうど夏に、奈良へ行く機会があり、偶然見たキトラ古墳の天文図からもの凄いインスピレーションを得て、今回のデザインが決まっていった経緯がある。

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勿論、自分ではデザインができるはずもなく、ここぞの時にお願いしているデザイナーの西原直紀君に全面的にお願いしたのであります。

アルバムの表面の写真も直紀君の撮影、ちょうど桐生市有鄰館・酒蔵での演奏の時のワンショットだ!

今回録音したのも、ほぼその酒蔵なので、酒蔵づくしである。

裏面の写真は、康欣和さん!!!彼は、舞踏家・工藤丈輝さんや韓国舞踊の大御所の撮影もしていて、工藤さんとの桐生公演の時の一枚をプロフィール写真に使わせてもらった次第。この写真は、自分演奏や音のイメージが良い感じに納めてあり、とても気に入っている一枚なのです。

そして、英訳は、直紀君のお姉さんでもあり、友人でもあり親友の奥さんでもある、愛さん。英訳、デザインは完璧!!!

 

デザインが決まっていくまでの直紀君とのやりとりは、本当に楽しくて、ひとつのモノを共同で作っていくのって、素晴らしい作業なんだなあ、と思いながら、アルバムのできあがっていく過程も凄く楽しめたのだった。

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音の方は、どの曲を入れて、どの曲を引っ込めるか、曲の順番という感じに、アルバム全体の流れと世界観を作る作業が結構な時間がかかった感じで、移動の車では数ヶ月間、相当に聴き込んだのでした。

5曲目の螺旋率 -即興-は、2015年に横笛の演奏家・赤尾三千子さんが有鄰館酒蔵に来てくれて、公演の練習をした日があった。

その日の午後に、甥っ子が酒蔵に遊びに来たので、ちょっとセッションしてみるか!?と下の写真の大銅鑼のセットと神楽太鼓で即興セッションをした時の音源なのだ。このセッションが奇跡的に良い感じで、あえて一曲だけセッションを入れることにしたのであります。タイのゴングは赤尾さんのもので、渋くて素晴らしい音がして、その音も入っているレアなものとりました。

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ということで、こちらのアルバムは、草吉のサインも盤面に入れて、一番始めに旅立っていくことになりました!!!

あるオーディオマニアの方が、機械的なセッティングをやりつくしてしまったそうで、その方曰く、演奏者が盤面にサインしたものとしていないものを比較してみると、サインをしたものの方が音が良いのだとか。。。。

 

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そして、新たに録音をし直すことにした時、お世話になった方の訃報が飛び込んできた。メキシコで演奏した時に、その彼女が俺の音を聴いて、詩を贈ってくれた。

その詩は、俺の音の世界を彼女が感じたイメージで綴るもので、密かにあたためていたものだったが、どのタイミングで公にしていくか未定のものだった。

その荒地かおるさんが他界され、今がそのタイミングだ!と知らせてくれていた氣がする。そして、昨年の新月神楽のソロライブを撮影してくれた、須藤亜弥子ちゃんが自身の撮影してくれた写真とこの詩「風の鼓動 石坂亥士のパーカション」を小冊子にデザインしてくれたのだ。

結果的に、この小冊子を、アルバムにプラスすることになり、新月神楽がより豪華なバージョンで完成したのでありました。

今後、ライブの時などに販売していく予定です。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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