本来の夏越の大祓は、明日なのだが、自分の公演としての「夏越ノ大祓」は無事に終えることができた。
朝から降っていた雨も、午後には止み、夏越ノ大祓を祝福してくれているようだった。
「この状況下の中、よくぞいらしてくれた!!!」という少数精鋭の中、夏越ノ大祓は始まっていった・・・
開演前の15分ほど前から、甥っ子の草吉にバリのゴングを叩いてもらい、ゴングの振動を後ろで感じてもらう時間をとった。とにかくこのゴングの重低音と振動が凄いので、是非体験して欲しかったのである。
メキシコに行った時に手に入れてきた、死者の日に焚き込むお香の煙と共に入場!!!
予想外だったのは、歩くと煙が俺の顔に直接向かってくるのだ・・・。咳き込みそうになるほどの大量の煙だった。
勿論消防署に届け出をしてやっております。許可無しでやったらすぐに非常ベル鳴っちゃうほどの大量の煙。。。
ガンガン、客席に乱入しようと思っていたら、なんと最前列の方が煙が苦手ということで、舞台の後ろの方から入ることになったが、これはこれでなかなか良い効果だった。
根源的な芸能の要素と儀式的な要素をミックスしたようなスタイル。
とにかく今回は、来てくれた方に対して、身体の水分の振動数を上げて、身体を活性化するのが裏テーマだった。
この巨大なゴングが暴れる様に動き回るほどに音圧を上げて行く!!!
空気の振動が目に見えるんではなかろうか!?というほどの重低音が鳴り響く。
並べたシンギングボウルには、貴船神社奥の院の御神水と諏訪大社前宮の湧き水に、山梨の硯水不動尊の霊水をブレンドして入れてみた。水が振動して音を視覚化してくれているようだった。
梅雨なので、当たり前だが神楽太鼓の皮は湿度を多く含み、低音の鳴りが凄かった。
低音がよく鳴る時の、倍音のうねりは本当に凄まじいのだ。
神楽太鼓の中央に低音のうねりが生まれ、そのうねりが増幅していく。それは、龍が天空に昇っていく様なイメージかもしれない。
神楽太鼓の音の密度が最高点に達し、夏越ノ大祓は幕を閉じたのだった。
この状況下にも関わらず、ご来場いただいたみなさんに心より感謝申し上げます。
演奏後、そこに水炎が映し出されていた。
[写真:石原ミチ/最後の1枚:中田円]