1日と15日は、地元の神楽の練習日である。20代前半でこの地元の神楽と巡り会い、自分の基盤としようと決め、演奏活動と平行して続けてきているのだ。
若い頃に神楽師になったので、手力男命から始まり、猿田彦命、素戔嗚尊、と力強い神様役をやることが多く、しばらくして少し枯れた白翁、そして、ひょうきんなひょっとこ系の「えさこう」と呼ばれるトコヒョ役、と経験してきた。
そして、来年の春祭りには、独り舞いの「子守り」をやることになったのである。
昔の映像を見返してみると、舞もそうだが、パンチパーマの師匠の太鼓が素晴らしい!
基本ラインのリズムを叩くツケ太鼓に、師匠の歯切れの良い打ち込みが、絶妙な部分に入って、大きなリズムが、この地域独特の方言の様にガンガン加速していくのだ!!!
大好きなアルバムの、このマスタードラマーの様なグルーブに近いノリを作り出すのである。
やはり、太鼓系のマスタードラマーの雰囲気は国は違えど、ある種の共通項があるのかもしれない!!!
なんとなくだが、天気も練習日和な夕暮れが気持ちよい。
今では、あまり見かけないスタイルのツケ太鼓。この綱は、大量の麻を使って、神楽師総出で長い一本の麻綱を撚っていくのである。それを締めるのもなかなかに一苦労であり、二人がかりで小一時間はかかってしまうのだ。
エネルギーをつぎ込んで締め上げた太鼓を叩くので、その音もまた違ってくるというものなのかもしれない。
練習の合間の茶飲み話も、なかなかに興味深い時間なのであります。
やはり群馬の酒は、赤城山か!?と神楽師が一杯やりつつ、地元神楽の宇宙観的?練習の夜が更けていくのでした。
まあ、手前のひとり以外はほうじ茶ですが・・・。