それほどスケジュールが詰まっているわけではないのだが、自分の様な仕事だと、ギュッと詰まっている期間があるもんなのだ。。。
三輪福さんから連絡をいただいた時、行かなければいけないのだが、そのままのスケジュールだと絶対に無理な状況だった。
当日は空いているので、上手いこと調整できれば行けると思いつつ、正直なところかなり試されている感覚だったのは間違いない。
こういった時は、丁寧に対応するしかないので、関係者に今回の経緯を包み隠さず相談して予定を調整していただけたのだ!!!
このタイミングで、珠洲という能登半島の最深部に呼ばれるというのも、不思議に腑に落ちる感じもしている。
6日には、300年あまり灯し続けられてきた火を、他の場所へ移す御神事があり、そこで三輪福さんと俺での奉納があるのだ。
表現者にとって、その時に見えたり感じたりする景色や氣配の様なものは、それぞれ違っていると思うのだが、三輪福さんは、唯一ほぼ同じ景色と氣配を共有できる稀な存在なのだ。
せっかく来てくれたのでという事で、新たにもう一つ演奏の機会を作っていただけたのが、こちらの、特別奉納「 産霊 〜むすひ〜 」。
以下、今回の経緯がわかるので、三輪福さんのfacebookの記事を転写します。
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5年越しに動き出した火の神事が珠洲で今年執り行われる運びに。
その5年もの間、意識の片隅に持ちながら幾度も珠洲の関係者の元へ足を運び、その前進をささやかながら見守っていた。
小さな集落での神事。発起人の背負う様な大いなるものの働きと直面して、これまで慣れ親しんできた感覚に新しい感覚が注がれるようなスタンスにいることに気づき始めている。
来月その火の神事の流れを汲み、中能登に鎮座する「天日蔭比咩神社」にて、特別奉納として舞台へ上がります。
それ以前より、地域の方々が口々に長く住んでいるけれど、ここ頻繁に起きる地震が心配と言う声がよく囁かれていて、少し離れた私の拠点でもその揺れの余波を感じる度に、委ねつつもどこか意識せずにはいられないところ。
今回の奉納にも多大なご協力を受け、秋土用の明けの満月は月蝕の日にて執り行われることが決まりました。
神楽太鼓奏者の石坂亥士さんは、珠洲の火の神事からの流れで当日をご一緒していただく運びになりました。
予定をかなり大幅に調整くださるという心意気に感謝が絶えません。
亥士さんの響きは、空間、人、時空の全てを原子転換していくかのような潔さとクリアさがあり、肌でそれらを体感していただける機会になりそうです。
そして、胡弓奏者の若林美智子さん、徹州さんは、昨年の富山は砺波市にあります藤津神社さんでのご縁より、たまたま今回のご縁に自然に繋がっていきました。おわら風の盆では幽玄なる世界を長年続けてこられた胡弓の名手でもあり、即興への意識も高く、大きく挙手くださいました。
私は、今回裏方へ回る予定でしたが、舞として同メンバーと共に
奉納へ上がらせていただく事になりました。
5年越し、6年越しの今回の流れは脈々と、これまで関わってきていただいた場所、人、想いなどの一つの節目でもあるように感じています。
どうぞ、よろしければご参列、ご参加いただければと思います。